「企業会計原則」とは
企業会計原則は、日本の会社が決算書を作るときの基本的な考え方をまとめた会計のルールです。1949年に公表され、日本の会計基準の土台となってきました。
📌 投資判断のポイント
日本の会計の基本的な考え方をまとめたルールで1949年に公表。真実性・継続性・保守主義など7つの一般原則を含み、今も会計基準の土台にある。
企業会計原則はどういう仕組み?
企業会計原則は、当時の経済安定本部の企業会計制度対策調査会が公表したもので、一般原則・損益計算書原則・貸借対照表原則の3つで構成されています。一般原則には、真実性の原則、正規の簿記の原則、資本取引・損益取引区分の原則、明瞭性の原則、継続性の原則、保守主義の原則、単一性の原則の7つが並びます。法律ではありませんが、企業会計の実務の慣習の中から、一般に公正妥当と認められたところを要約したものとされ、会社法や金融商品取引法のもとでの会計処理の拠り所となってきました。
企業会計原則の具体例と注意点は?
その後、企業会計基準委員会(ASBJ)が個別の会計基準を次々と定めたため、具体的な処理は新しい基準が優先される場面が増えています。それでも、決算書は真実を示すべきこと、処理方法をみだりに変えないこと、将来の危険には慎重に備えることといった考え方は、70年以上たった今も会計の基本です。会計を学び始めるときに、個別のルールの前に全体の考え方として押さえておくと、新しい基準の狙いも理解しやすくなります。
企業会計原則と会計基準の違い
企業会計原則は、会計全体に共通する考え方を短くまとめた土台のルールです。これに対して、現在の会計基準は、リースや収益認識、金融商品といった個別のテーマごとに、具体的な処理方法を細かく定めたものです。両者が食い違う場合は、新しく定められた個別の会計基準が優先されるのが一般的です。家にたとえれば、企業会計原則が基礎、個別の会計基準が部屋ごとの設計図にあたります。
数値でみる企業会計原則
企業会計原則は1949年に公表され、その後1954年、1963年、1974年、1982年と改正されてきました。一般原則は7つ、これを補う注解も付いています。7つの一般原則のうち、真実性の原則は他の6つの原則の上に立つ最も基本的な原則とされ、決算書が会社の財政状態と経営成績について真実な報告をするよう求めています。会計の試験や入門書で必ず最初に出てくるのは、この7つが会計全体の出発点だからです。原文は短く、数ページで読めるので、決算書を読み始める前に一度目を通しておくと、細かいルールの意味がつかみやすくなります。
関連用語
財務諸表の作り方を定めた共通ルール。日本の上場会社は日本基準・米国基準・IFRS・修正国際基準の4つから選べ、基準が違えばのれんの扱いなどで利益の額も変わる。
日本の多くの上場企業が使う決算書のルール。経常利益の区分や、のれんを毎年償却する点がIFRSと違うため、基準の異なる会社を比べるときは利益の見え方の差に注意したい。
一度選んだ会計処理の方法を、正当な理由なく毎期変えてはならないという原則。利益の操作を防ぎ、期間ごとの比較を可能にするためにある。
将来の不利な影響に備え、損失は早めに、利益は確実になってから計上するよう求める慎重さの原則。ただし利益を過小に見せるほどの行き過ぎは認められない。
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