動産担保融資

制度・取引
よみ:どうさんたんぽゆうし
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「動産担保融資」とは

動産担保融資は、会社が持っている在庫や機械設備、売掛金といった、不動産以外の資産を担保にしてお金を借りる仕組みです。英語の頭文字を取ってABLとも呼ばれます。土地や建物を持たない中小企業やスタートアップでも、事業そのものが生み出す資産を生かして資金を調達できるのが特徴です。

📌 投資判断のポイント

在庫や機械設備、売掛金など不動産以外の資産を担保にして借りる融資。ABLとも呼ばれ、動産譲渡登記などで担保の権利を確保する。不動産を持たない会社でも事業の資産を生かして資金を調達できる。

動産担保融資はどういう仕組み?

日本の中小企業の融資は、長く不動産の担保や経営者の個人保証に頼ってきました。しかし、店舗や工場を借りている会社や、在庫や売掛金が多い卸売業・製造業などでは、不動産担保だけでは十分に借りられないことがあります。動産担保融資では、在庫や売掛金に担保を設定し、動産譲渡登記や債権譲渡登記という登記の制度を使って、ほかの人に対して担保の権利を主張できるようにします。金融機関は担保の価値を確かめるため、在庫の量や売掛金の回収状況を定期的に報告してもらい、会社の商売の動きを継続して見守ります。

動産担保融資の具体例と注意点は?

例えば、季節商品を扱う会社が、仕入れの時期に在庫と売掛金を担保にして運転資金を借り、売れて代金を回収したら返す、といった使い方ができます。一方で、金融機関への定期的な報告の手間がかかり、在庫が値下がりしたり売れ残ったりすると、借りられる金額も減ります。担保にした在庫を自由に処分できない場面もあるため、契約の中身をよく確かめる必要があります。金融庁は、不動産担保や個人保証に頼りすぎない融資を金融機関に促しており、動産担保融資はその手段の一つとして位置づけられています。

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