「アルーン」とは
一定期間の中で、最高値や最安値をつけてから何期間たったかを0〜100の数値にした指標。新しい高値・安値がどれだけ最近出ているかから、トレンドの有無と向きを見る。
📌 投資判断のポイント
一定期間内で最高値・最安値をつけてからの経過期間を0〜100にした指標。期間は25が一般的で、アップ70以上・ダウン30以下なら上昇トレンドが強いと読む。
アルーンはどういう仕組み?
1995年に米国のトゥーシャー・シャンデが発表した。アルーンはサンスクリット語で「夜明けの光」を意味し、新しいトレンドの始まりをとらえる狙いが名前に込められている。
計算は、期間をN(一般に25)として、アルーン・アップ=(N−最高値をつけてからの期間数)÷N×100、アルーン・ダウン=(N−最安値をつけてからの期間数)÷N×100である。当日に25日間の最高値をつけていればアップは100、最高値が25日前ならアップは0になる。アップからダウンを引いたアルーン・オシレーターは−100〜100の範囲で動く。
アルーンの具体例と注意点は?
25日の期間で最高値が5日前、最安値が20日前なら、アップは(25−5)÷25×100=80、ダウンは(25−20)÷25×100=20で、オシレーターは60になる。一般に、アップが70以上でダウンが30以下なら上昇トレンドが強く、両方が50を下回ってもみ合っていればトレンドがないと読む。アップがダウンを下から上に抜けると、上昇トレンドへの転換の合図とされる。
アルーンは価格の水準ではなく「高値・安値からの経過時間」だけを見るので、高値をわずかに更新しただけでも100に跳ね上がる。値動きの大きさは反映されないため、出来高や値幅の指標と組み合わせて確かめる必要がある。
ADXとの違い
ADX(平均方向性指数)は、値動きの方向性の強さを値幅から計算し、トレンドの「強さ」を測る。アルーンは高値・安値をつけてからの「時間」でトレンドの有無と向きを測る。ADXは向きを示さないが、アルーンはアップとダウンの2本で向きも示す点が違う。
期間の25は、シャンデが提唱時に用いた値として広く使われている。期間を短くすると合図は早くなるが、細かな高値・安値の更新に反応してだましが増える。アルーン・オシレーターが0を上回って推移しているあいだは上昇基調、下回っているあいだは下落基調とみる簡便な使い方もあり、複数の銘柄のトレンドの有無を一覧でふるい分けるときにも用いられる。
関連用語
トレンドの方向ではなく強弱を0〜100で測る指標。25超でトレンド発生、20割れでレンジが目安。方向は+DIと−DIで読む。相場付き(トレンドかレンジか)の見極めに使う補助指標で、反応が遅く転換の先取りには不向き。
チャート上の安値どうしや高値どうしを結んで引く斜めの線で、価格の方向と傾きの急さを見るために使う。線を引くには2点以上が必要で、3点目で接すると信頼度が高いとみなされる。引き方に唯一の正解がないため、判定の条件を自分で固定しておく必要がある。
直近の高値と安値の幅の中で終値がどこにあるかを0から100で示す指標。横ばい相場では機能しやすいが、強いトレンドでは高い水準に貼り付いたまま動かなくなる。
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