© 所得向上委員会(incomeup.co.jp)— 画像の無断転載・二次使用を禁じます
「全天候型ポートフォリオ(オール・ウェザー・ポートフォリオ)」は、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」の創業者レイ・ダリオ氏が個人投資家向けに公開した資産配分設計です。「インフレが進もうと」「デフレが来ようと」「景気が良くても」「不況になっても」——あらゆる経済環境(天候)で安定したリターンを生み出すことを目指した「どんな嵐でも航行できる船」のような投資設計です。
配分の内訳と意図を説明します。「米国株30%」は景気拡大・デフレ(物価下落)局面で力を発揮します。「長期米国債40%」は景気後退・デフレ局面で株の下落を相殺する効果があります。「中期米国債15%」は債券部分を2つに分けることで安定性を高めます。「金7.5%」はインフレ・地政学リスク局面で保有資産の価値を守ります。「コモディティ(穀物・金属など)7.5%」はインフレ局面で特に力を発揮します。各資産が「異なる経済環境で輝く」という設計思想です。
全天候型の弱点も理解しておきましょう。2022年に「株も債券も同時に下落する」という異例の事態が50年ぶりに発生し、全天候型ポートフォリオも大きな損失を記録しました。これは「インフレが高い局面では株と債券の逆相関(一方が下がると一方が上がる関係)が崩れる」という限界を示しました。「どんな設計にも死角がある」という投資の現実をこのチャートが教えてくれます。
初心者の方が全天候型から学べる最大の教訓は「分散投資の本質」です。「なぜ各資産を組み合わせるか」「それぞれの資産がどんな経済環境で強いか・弱いか」を理解することが大切です。単純な「株式インデックス投資」と比べ、複数資産を組み合わせることのメリット(安定性)とデメリット(リターンが低くなる可能性)をこのチャートを見ながら自分なりに考えてみてください。
広告
データの解釈方法とポートフォリオへの落とし込み方を、 第一線のプロから直接学べる。
講座で「リスクパリティ戦略の設計」を学ぶ →まずは無料でマクロ投資の基礎を学ぶ
無料レポートを受け取る →