「加重中央値」とは
消費者物価指数の品目を価格上昇率の順に並べ、ウエイトを累積して真ん中にあたる品目の変動率を取り出した指標です。
📌 投資判断のポイント
消費者物価の品目を上昇率順に並べ、ウエイトの累積が50パーセントに達する品目の変動率を取り出した指標です。極端に動いた品目の影響をほとんど受けません。
詳しい仕組み・意味
品目を上昇率の高い順に並べたうえで、各品目のウエイトを順に足していき、累積が50パーセントに達したところの品目の変動率を採用します。全品目の平均ではなく、ちょうど中央に位置する品目の値をそのまま使うため、一部の品目が極端に動いても数字はほとんど揺れません。
刈込平均値が両端を切り落として残りを平均するのに対し、加重中央値は真ん中の1点だけを見ます。分布が偏っているときほど両者の差が開き、その差自体が物価の広がり方を示す手がかりになります。中央値を採るため、上位や下位の品目がどれほど大きく動いても数字には反映されません。その代わり、分布全体が押し上げられたときにだけ値が上がります。
具体例・注意点
日本銀行が「消費者物価のコア指標」として毎月公表しています。加重中央値が低いまま総合指数だけが上がっているなら、値上がりが一部の品目に集中している状態です。逆に加重中央値まで切り上がってきたときは、値上げが幅広い品目に広がっていると読めます。単月の動きではなく、数か月の傾向で見てください。刈込平均値とそろって切り上がっているときは、値上げが幅広い品目に及んでいると考えられます。片方だけが動いているときは、分布のどこで何が起きているのかを確かめる必要があります。
関連用語
一般家庭が購入するモノ・サービスの価格変動を測る「物価の体温計」。総合CPI(全品目)とコアCPI(食品・エネルギー除く)の2種類があり、FRBの利上げ・利下げ判断に直結する最重要指標。
コアCPIは食料・エネルギーを除いた物価指標で、短期的なノイズを排除して「基調インフレ」を測る。中央銀行の政策判断に直結するため、毎月の発表が市場を大きく動かす。日本と米国で「コア」の定義が異なる点に注意。
消費者物価の品目別変動率から上下各10パーセントを除いて加重平均した指標です。除く品目を事前に決めないため、一時的に大きく動いた品目の影響を受けにくくなります。
消費者物価の対象品目のうち値上がりした品目が何パーセントかを示す指標です。値上げが少数の品目に偏っているのか幅広く広がっているのかを区別できます。
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