「刈込平均値」とは
消費者物価指数の品目別の変動率を並べ、上下の端を機械的に除いてから平均をとった指標です。日本銀行が物価の基調を見るために公表しています。
📌 投資判断のポイント
消費者物価の品目別変動率から上下各10パーセントを除いて加重平均した指標です。除く品目を事前に決めないため、一時的に大きく動いた品目の影響を受けにくくなります。
詳しい仕組み・意味
品目別の価格変動率をウエイトの高い順ではなく変動率の順に並べ、上昇率が極端に高い品目と極端に低い品目を上下それぞれ一定の割合だけ切り落として、残りを加重平均します。日本銀行の算出では上下各10パーセントを除きます。
狙いは、一時的な要因で大きく動いた品目に全体の数字が引きずられるのを防ぐことです。生鮮食品やエネルギーだけをあらかじめ除くコアCPIと違い、どの品目を除くかを事前に決めず、その月の分布から機械的に判断する点が異なります。切り落とす対象は月ごとに変わるため、ある月は生鮮食品が、別の月はエネルギー関連が除かれるといったことが起こります。
具体例・注意点
日本銀行は刈込平均値のほか、加重中央値、最頻値、上昇・下落品目比率を「消費者物価のコア指標」として公表しており、全国消費者物価指数の公表日の2営業日後に更新されます。刈込平均値が総合指数より低ければ、上昇は一部の品目に偏っていると読めます。あくまで基調を見る補助指標であり、家計が実感する物価そのものではない点には注意してください。総合指数より遅れて動く傾向があるため、単月の水準よりも方向と持続の長さを見るほうが実用的です。
関連用語
一般家庭が購入するモノ・サービスの価格変動を測る「物価の体温計」。総合CPI(全品目)とコアCPI(食品・エネルギー除く)の2種類があり、FRBの利上げ・利下げ判断に直結する最重要指標。
コアCPIは食料・エネルギーを除いた物価指標で、短期的なノイズを排除して「基調インフレ」を測る。中央銀行の政策判断に直結するため、毎月の発表が市場を大きく動かす。日本と米国で「コア」の定義が異なる点に注意。
消費者物価の品目を上昇率順に並べ、ウエイトの累積が50パーセントに達する品目の変動率を取り出した指標です。極端に動いた品目の影響をほとんど受けません。
消費者物価の対象品目のうち値上がりした品目が何パーセントかを示す指標です。値上げが少数の品目に偏っているのか幅広く広がっているのかを区別できます。
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