「上昇品目比率」とは
消費者物価指数の対象品目のうち、前年より価格が上がった品目が全体の何パーセントを占めるかを示す指標です。
📌 投資判断のポイント
消費者物価の対象品目のうち値上がりした品目が何パーセントかを示す指標です。値上げが少数の品目に偏っているのか幅広く広がっているのかを区別できます。
詳しい仕組み・意味
物価の上がり幅ではなく、値上がりがどれだけ多くの品目に広がっているかを測ります。日本銀行は下落品目比率と組にした「上昇・下落品目比率」として公表しており、両者の差である上昇品目比率マイナス下落品目比率もあわせて示されます。
上昇率そのものを見る指標と違い、少数の品目が大幅に値上がりした場合と、多数の品目が小幅に値上がりした場合を区別できます。前者は一時的な要因である可能性が高く、後者は賃金や需要の変化を背景とした持続的な動きである可能性が高いと読まれます。対象は生鮮食品を除く消費者物価指数の品目で、前年の同じ月と比べて上昇したか下落したかで分類します。
具体例・注意点
総合指数の伸びが同じでも、上昇品目比率が高いときのほうが物価の基調は強いと解釈されます。金融政策の判断材料としても参照されるため、消費者物価指数の公表後に日本銀行のコア指標まで確認する習慣をつけると、数字の意味を取り違えにくくなります。比率は品目数ベースの計算であり、支出の重みとは別物である点には留意してください。上昇品目比率が高止まりしている局面は、値下がりする品目が減っていることも同時に意味します。水準そのものより、前月からの変化に注目してください。
関連用語
一般家庭が購入するモノ・サービスの価格変動を測る「物価の体温計」。総合CPI(全品目)とコアCPI(食品・エネルギー除く)の2種類があり、FRBの利上げ・利下げ判断に直結する最重要指標。
コアCPIは食料・エネルギーを除いた物価指標で、短期的なノイズを排除して「基調インフレ」を測る。中央銀行の政策判断に直結するため、毎月の発表が市場を大きく動かす。日本と米国で「コア」の定義が異なる点に注意。
消費者物価の品目別変動率から上下各10パーセントを除いて加重平均した指標です。除く品目を事前に決めないため、一時的に大きく動いた品目の影響を受けにくくなります。
消費者物価の品目を上昇率順に並べ、ウエイトの累積が50パーセントに達する品目の変動率を取り出した指標です。極端に動いた品目の影響をほとんど受けません。
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