「時間価値」とは
時間価値は、オプションの価格(プレミアム)のうち、本源的価値を上回る部分のことである。満期までに原資産価格が有利な方向へ動くかもしれない、という期待に付く値段と考えられる。
📌 投資判断のポイント
オプション価格のうち、本源的価値を上回る部分。満期までに有利に動くかもしれない期待の値段で、満期が近づくほど小さくなり、満期日にはゼロになる。
時間価値はどういう仕組み?
時間価値は「プレミアム−本源的価値」で求める。満期までの期間が長いほど、また原資産の値動き(ボラティリティ)が大きいと予想されるほど、時間価値は大きくなる。権利行使価格が原資産価格に近いアット・ザ・マネーのオプションで最も大きく、そこから離れるほど小さくなる。満期日には時間価値はゼロになり、価格は本源的価値だけになる。
時間価値の大きさは、ブラック・ショールズ・モデルなどの理論式で、残存日数、ボラティリティ、金利などから計算される。オプションの市場価格から逆にボラティリティを求めたものがインプライド・ボラティリティで、相場が不安定なときに高くなりやすい。そのため同じ残存日数でも、荒れた局面では時間価値が大きく、買い手にとっては割高になりやすい。
時間価値の具体例と注意点は?
日経平均が39,000円のとき、権利行使価格38,000円のコールのプレミアムが1,300円なら、本源的価値1,000円を引いた300円が時間価値になる。日経225オプションは指数の値に1,000円を掛けた額が取引単位なので、1枚あたり30万円分が時間価値にあたる。原資産価格が動かなくても、日がたつにつれてこの部分は減っていくため、オプションの買い手には時間が不利に、売り手には有利に働く。
時間価値とタイムディケイの違い
時間価値は「ある時点でプレミアムに含まれている期待の大きさ」を示す量である。タイムディケイは、その時間価値が日数の経過とともに減っていく「変化」のことを指す。満期が近づくほど減り方は速くなるため、同じ時間価値でも、満期まで何日残っているかで意味が変わる。
買い手は時間価値の目減りを上回る値動きが必要になり、売り手は時間価値の目減りを収益源にする代わりに、大きな値動きによる損失を負う。
関連用語
オプションを今すぐ権利行使したときに得られる価値。コールは原資産価格と権利行使価格の差で決まり、マイナスにはならない。満期日の価格はこの値と一致する。
オプションの時間的価値が満期接近とともに加速して減る現象。買い手には不利、売り手には有利に働く。方向が当たっても時間の経過で利益が消えることがあり、残存期間を意識せずに持ち続けるのは危険だ。
インプライドボラティリティは市場が織り込む将来の変動率。イベント前後で重要になる。
オプションの権利を使うときに原資産を売買できる、あらかじめ決められた価格。原資産価格との位置関係でプレミアムの大きさと値動きの性質が変わる。
オプション取引は権利を売買する取引。方向性だけでなく変動率も重要になる。
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