本源的価値

投資戦略
よみ:ほんげんてきかち
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「本源的価値」とは

本源的価値は、オプションを今すぐ権利行使したと仮定したときに得られる価値のことで、本質的価値とも呼ばれる。コールなら「原資産価格−権利行使価格」、プットなら「権利行使価格−原資産価格」で求め、マイナスになるときはゼロとする。

📌 投資判断のポイント

オプションを今すぐ権利行使したときに得られる価値。コールは原資産価格と権利行使価格の差で決まり、マイナスにはならない。満期日の価格はこの値と一致する。

本源的価値はどういう仕組み?

オプションの価格(プレミアム)は、本源的価値と時間価値の2つに分けて考えられる。本源的価値があるオプションをイン・ザ・マネー、原資産価格と権利行使価格がほぼ同じものをアット・ザ・マネー、本源的価値がゼロのものをアウト・オブ・ザ・マネーと呼ぶ。本源的価値はマイナスにならないため、権利の買い手が負う損失は支払ったプレミアムに限られる。

プットでも考え方は同じで、日経平均が39,000円のとき、権利行使価格40,000円のプットの本源的価値は1,000円になる。深いイン・ザ・マネーのオプションは、原資産価格が動いた分だけ本源的価値も動くため、原資産そのものに近い値動きをする。反対に、アウト・オブ・ザ・マネーのオプションは本源的価値がゼロで、価格はすべて時間価値からなる。

本源的価値の具体例と注意点は?

日経225オプションは、指数の値に1,000円を掛けた額が取引の単位になる。日経平均が39,000円のとき、権利行使価格38,000円のコールの本源的価値は1,000円で、1枚あたりに直すと100万円にあたる。同じ条件で権利行使価格40,000円のコールは本源的価値ゼロだが、満期までに上昇する可能性がある分の時間価値が付いて取引される。

本源的価値と時間価値の違い

本源的価値は「今の価格差」だけで決まり、満期まで変わらず残る部分だ。時間価値は「満期までに有利になるかもしれない期待」の部分で、満期が近づくほど小さくなり、満期日にはゼロになる。満期日のオプション価格は本源的価値と一致する。

オプションの価格表を見るときは、まず本源的価値を差し引き、残りの時間価値がどれだけあるかを確かめると、そのオプションに何の値段を払っているのかが分かりやすい。

出典: 日本取引所グループ「日経225オプション」

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