「ストリップス債」とは
利付債の元本部分と利子部分を切り離し、それぞれを満期に一度だけお金を受け取る割引債として売買できるようにしたものです。
📌 投資判断のポイント
利付債の元本と利子を切り離し、それぞれを満期一括の割引債として売買するもの。再投資リスクがなく満期までの利回りが確定する一方、金利変動による価格の振れが大きい。
詳しい仕組み・意味
通常の利付債は、満期までの利払いと満期の元本償還がひとまとまりになっています。ストリップス債は、これを利払いの日ごとの部分と元本部分に分解し、それぞれを額面より安い価格で売買する割引債として扱います。代表的なのは米国債のSTRIPSで、日本でも2003年1月から一部の国債について元本と利子を分離して流通させる仕組みが設けられています。途中の利払いがないため、受け取った利息をどの利回りで再投資するかという再投資リスクがなく、購入時点で満期までの利回りがほぼ確定します。一方で、デュレーションは残存期間とほぼ等しくなり、同じ残存期間の利付債より金利の変動に対する価格の振れが大きくなります。
具体例・注意点
残存30年の元本部分のストリップス債は、金利が1%上がるだけで価格が2割以上下がることがあり、途中で売ると大きな損失になりえます。満期まで持つ前提であれば、将来の特定の時期に必要な金額を確実に準備する手段として使えます。証券会社で米国債のストリップス債を購入する場合は、為替の変動で円での受取額が変わることにも注意が必要です。税金は、償還差益が割引債の償還益として課税の対象になります。
関連用語
利息がない代わり額面より安く発行され満期に額面で償還される債券。差額が利益で、途中利払いがないぶん自動的に複利運用となる。金利変動への感応度が同満期の利付債より大きく、金利低下で大きく値上がり、上昇で大きく値下がりする。
半年ごとに利子が出て満期に額面が戻る標準的な国債です。途中で売る場合は市場価格によるため、額面で換金できる個人向け国債とは扱いが異なります。長期債ほど価格の振れは大きくなります。
政府が発行する債券で、信用力が高く安定収益が特徴。金融市場の基準金利としても重要な役割を持つ。
金利変化に対する債券価格の動きやすさを示す指標。長いほど価格変動リスクが大きい。
デュレーションリスクは金利上昇局面で長期債の大幅下落につながる。金利見通しに応じてポートフォリオのデュレーションを短縮・延長する管理が重要で、利上げ局面では短期債・フローターズへのシフトが基本的な防御策だ。
couponは債券保有中に受け取る定期的な利息。bond-yieldとは違い、発行時に決まる約束の利率であり、債券の実際の利回りや安全性そのものを示す数字ではない。
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