「株主提案権」とは
株主が株主総会の議題を追加したり、議案を提出したりできる会社法上の権利です。
📌 投資判断のポイント
株主が総会の議題を追加したり議案を提出したりできる権利。取締役会設置の公開会社では議決権の1%以上または300個以上を6か月保有する株主が、総会の8週間前までに請求できる
株主提案権はどういう仕組み?
株主提案権には、総会の目的とする事項(議題)を追加するよう求める権利、議案を提出する権利、提出する議案の要領を招集通知に記載するよう求める権利があります。
取締役会を置く公開会社では、総株主の議決権の1%以上または300個以上の議決権を6か月前から引き続き持つ株主が、原則として総会の日の8週間前までに請求できます。2021年に施行された改正会社法では、招集通知への記載を求められる議案の数は1人の株主につき10個までとされました。
提案は株主総会で他の議案と同じように採決され、可決に必要な賛成を集めれば、取締役の選任や定款の変更などが実現します。会社側は、提案に対する取締役会の意見を招集通知に記載して、賛成か反対かの考えを株主に示すのが一般的です。
株主提案権の具体例と注意点は?
近年は、アクティビストと呼ばれる投資ファンドが、増配や自社株買い、政策保有株式の売却、取締役の入れ替えなどを求めて提案する例が増えています。可決に至らなくても、一定の賛成を集めることで会社が方針を見直すきっかけになることがあります。
個人株主が議決権を行使するときは、会社側の意見と提案株主の主張の両方を招集通知や公表資料で読み比べ、長期的な企業価値にどう影響するかを考えて判断することが大切です。株主総会の開催が集中する6月の前後は、提案の内容や賛否の結果が報道されることが多い時期です。
関連用語
取締役の選任や配当、定款の変更などを株主が決める会社の最高意思決定機関。3月決算の会社は6月下旬に開くことが多く、出席しなくても議決権を事前に行使できる
株主総会で議案に賛否を示す株主の権利。上場会社では通常100株で1個あり、単元未満株には付かない。重要な議案は3分の2以上の賛成が必要になる
取引関係維持などの目的で持つ他社株で、日本特有の持ち合い慣行の中心。ガバナンスを弱め資本を寝かせる批判からコードが縮減を促す。解消は資本効率改善だが売り需給が重しになることもあり、含み益の見かけにも注意。
機関投資家に株主総会の議案への賛否の推奨を有料で提供する会社。ISSやグラス・ルイスが代表的で、反対推奨が出ると議案の賛成率が大きく下がることがある
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