「サービス産業動態統計調査」とは
サービス産業の売上高と従業者数を毎月調べる、総務省の基幹統計調査です。2025年1月に、総務省のサービス産業動向調査と経済産業省の特定サービス産業動態統計調査を統合して創設されました。
📌 投資判断のポイント
サービス産業の売上高と従業者数を毎月調べる総務省の基幹統計調査。2025年1月に2つの調査を統合して創設され、約13,000企業等と約25,000事業所が対象。統合前の数値とは比較に注意が要る。
サービス産業動態統計調査はどういう仕組み?
統計局の説明によると、これまでサービス産業には月次の基幹統計調査がなく、第IV期の公的統計の基本計画(2023年3月閣議決定)で月次の基幹統計の整備が求められていました。これを受けて総務省と経済産業省が2つの調査を統合し、総務省の単独所管で実施しています。
対象は情報通信業、運輸業・郵便業、不動産業・物品賃貸業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉など、卸売業と小売業を除く第3次産業です。約13,000の企業等と約25,000の事業所を調べ、主な調査事項は売上(収入)金額と従業者数の2項目です。統計法に基づく基幹統計調査なので、対象に選ばれた企業や事業所には回答の義務があります。
サービス産業動態統計調査の具体例と注意点は?
結果は毎月の速報と、その後の確報として公表されます。業種ごとの売上高の増減から、旅行や外食の回復、介護や医療の需要の伸びといった動きを読み取れます。
注意したいのは、2024年12月分までのサービス産業動向調査とは、母集団や標本の設計が変わっていることです。統合をまたいで数字を並べると、制度変更による段差を景気の変化と取り違えるおそれがあるため、長期の比較では接続の扱いを確認します。
調査の方法にも特徴があります。固定電気通信業や移動電気通信業、鉄道業、航空運輸業、郵便業を主な事業とする企業と、資本金1億円以上の会社企業は全数を調べます。企業等は売上金額を事業活動ごとに分けて記入し、調査の最初の月だけは前月分の売上金額と従業者数もあわせて答えます。
第3次産業活動指数との違い
第3次産業活動指数は経済産業省が作る加工統計で、さまざまな統計を組み合わせてサービス業全体の活動を基準年=100の指数にします。サービス産業動態統計調査は企業や事業所に直接聞く一次統計で、売上高や従業者数を金額や人数で示します。指数で全体の方向をつかみ、この調査で業種ごとの規模を確かめる、という使い分けができます。
関連用語
GDPの約7割を占めるサービス業の実勢を業種別に把握できる数少ない統計。ただし活動量の指標であり利益とは別物で、数量が伸びてもコスト増で採算が悪化していることはある。公表が2か月遅れのため相場の先読みには向かず、現状確認の用途と割り切りたい。
経済産業省が毎月公表する卸売業・小売業の販売額統計です。業態別に分解できる一方、名目金額のため物価上昇局面では実質の伸びと切り分けが必要です。
企業どうしで取引されるサービスの価格の動きを示す日本銀行の指数です。モノを対象とする企業物価指数と対になり、人件費の比重が高いため賃金の上昇が価格へ転嫁されているかを見る材料になります。
一国の経済規模と成長力を示す最重要指標。実質成長率の前期比・前年比が注目され、米国では速報値発表日に市場が大きく動く。名目と実質の違いに注意が必要。
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