「減収減益」とは
減収減益とは、会社の決算で、売上高(収入)と利益の両方が前の期よりも減ったことを表す言葉です。業績が悪くなったことを示す典型的な形で、決算短信や新聞の決算記事でよく使われます。
📌 投資判断のポイント
売上高と利益の両方が前期より減ったことを表す言葉。固定費があるため利益の減り方は売上より大きくなりやすい。原因が一時的か続くものかを確かめ、数期の流れで判断する。
減収減益はどういう仕組み?
決算の評価では、売上高が増えたか減ったか(増収・減収)と、利益が増えたか減ったか(増益・減益)を組み合わせて、業績の方向を簡単に表します。組み合わせは「増収増益」「増収減益」「減収増益」「減収減益」の4通りです。減収減益は、売上も利益も前期を下回った状態を指します。どの利益で判断するかは文脈によって違い、営業利益を指すことも、経常利益や純利益を指すこともあります。記事を読むときは、どの利益の話なのかを確かめることが大切です。
減収減益の具体例と注意点は?
例えば、前期の売上高が1,000億円・営業利益が80億円だった会社が、今期は売上高950億円・営業利益60億円になったとします。売上高は5%減、営業利益は25%減で、減収減益です。この例のように、売上の減り方より利益の減り方が大きくなることがよくあります。人件費や家賃などの固定費は売上が減ってもすぐには減らないため、売上の減少がそのまま利益を押し下げるからです。
増収減益・減収増益との違い
増収減益は、売上は増えたのに、原材料費の値上がりや人件費の増加などで利益が減った状態です。減収増益は、売上は減ったものの、採算の悪い事業をやめたりコストを削ったりして利益が増えた状態です。減収減益は、売上と利益がそろって落ちているため、需要そのものが弱まっている可能性があります。
減収減益をどう読むか
減収減益だからといって、その会社がだめだと決めつけるのは早計です。前期に一時的な大口の注文があった反動、為替の影響、計画的な不採算事業からの撤退などが原因のこともあります。会社が事前に示していた予想と比べてどうだったか、原因が一時的か続くものかを決算説明資料などで確かめ、1期だけでなく数期の流れで判断します。
数字を見るときの順番
まず売上高が何%減ったかを確かめ、次に営業利益が何%減ったか、利益率がどう変わったかを見ます。売上高が5%減っただけなのに営業利益率が8%から6%台へ大きく下がっていれば、値下げやコスト増が重なっている可能性があります。会社予想に対して実績がどうだったかもあわせて見ると、市場の受け止め方を理解しやすくなります。
関連用語
売上も利益もそろって増えた好決算の代表サイン。ただし増収減益(先行投資)や減収増益(経費削減)もあり、中身次第。資産売却益による見せかけの増益にも注意し、どの利益段階がなぜ増えたか確認する。
売上は伸びたのに利益が減った決算。原材料高を値上げで補えなかったのか、将来への投資を先に行ったのかで意味は大きく違うので、理由を確かめてから判断したい。
会社予想は企業自身が示す将来業績の見通し。投資家は数字そのものだけでなく、市場コンセンサスとの差、前提条件、会社の予想傾向を合わせて見る。
本業でどれだけ利益を生み出しているかを示す指標。売上から営業コストを引いた利益であり、企業の競争力やビジネスモデルの強さを測る中心的な数値。
決算短信は企業決算の速報資料。株価は市場予想との差や会社予想に強く反応する。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。