「中古住宅販売保留指数」とは
全米不動産業者協会(NAR)が毎月公表する、米国の中古住宅の「契約済み・引き渡し前」の件数を指数にしたものです。一戸建てやコンドミニアムなどの売買契約が署名された時点で数えるため、実際に引き渡しが終わった件数を数える中古住宅販売件数より早く動きます。
📌 投資判断のポイント
米国で中古住宅の売買契約が結ばれたものの、引き渡しがまだ済んでいない件数を指数化した月次統計。引き渡しは契約から1〜2か月後になるため、中古住宅販売件数の先行きを読む手がかりになる。
中古住宅販売保留指数はどういう仕組み?
NARの説明では、指数の100は2001年の平均的な契約件数にあたります。2001年は中古住宅販売が4年連続で過去最高を更新した最初の年で、100は歴史的に見て高い水準の取引量を意味します。指数が80なら、2001年平均より2割少ない契約しか結ばれていないと読めます。
米国の中古住宅は、契約から引き渡し(クロージング)までに住宅ローンの審査や物件の検査が入るため、通常1〜2か月かかります。そのため、この指数が上向けば1〜2か月後の中古住宅販売件数が増え、下向けば減るという関係が基本です。住宅ローン金利が急に上がった月は、まず契約が落ち込み、この指数に先に表れます。
中古住宅販売保留指数の具体例と注意点は?
契約がそのまま引き渡しに進むとは限りません。ローン審査が通らない、検査で問題が見つかるといった理由で解約されることがあり、解約が増える局面では先行性が弱まります。また前月比の振れが大きいため、1か月の数字だけで住宅市場の転換を判断するのは危険です。数か月の流れで見るのが基本です。地域別(北東部・中西部・南部・西部)の指数も公表されているので、全米の数字が動いたときは、どの地域が動かしたのかまで確かめると読み違いを減らせます。
中古住宅販売件数との違い
中古住宅販売件数は「引き渡しが終わった件数」を年率換算で示す実績の統計で、この指数は「契約が結ばれた件数」を指数で示す先行の統計です。同じNARが公表しており、両方を並べると、契約の勢いがどの程度実際の販売につながっているかを確かめられます。住宅着工件数は新築の供給側を表すので、需要側のこの2つと組み合わせると住宅市場の全体像をつかみやすくなります。
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