「ペアトレード」とは
値動きの似た2つの銘柄の価格差が普段の関係から大きく開いたときに、割高な側を売り、割安な側を買って、差が元に戻ることで利益を狙う取引手法です。
📌 投資判断のポイント
値動きの似た2銘柄の価格差が普段より開いたとき、割高側を売り割安側を買って差の縮小を狙う手法。相場全体の上下の影響は相殺されやすいが、連動が崩れると両側で損失が出る
ペアトレードはどういう仕組み?
同じ業界の大手2社のように、長い期間にわたって株価が連動してきた組み合わせを選びます。2社の株価の比率や差額を記録し、その平均と振れ幅を把握しておきます。差が平均から大きく離れたとき、上に離れた銘柄を空売りし、下に離れた銘柄を買います。差が平均に戻ったところで両方の取引を閉じます。
買いと売りを同時に持つため、市場全体が上がっても下がっても損益への影響が相殺されやすく、マーケットニュートラル戦略の一種とされます。狙う利益は相場の方向ではなく、2銘柄の相対的な値動きの差です。
ペアトレードの具体例と注意点は?
最大のリスクは、過去の連動が今後も続くとは限らないことです。片方の会社に不祥事や大型買収、業績の構造的な変化が起きると、価格差は戻らないまま広がり続け、買いと売りの両方で損失が出ることもあります。
また空売りの側には貸株料がかかり、制度信用取引では逆日歩が発生することもあります。差が戻るまでの期間が長引くほどこうしたコストが積み上がるため、損切りの水準と保有期間の上限をあらかじめ決めておくことが欠かせません。
関連用語
買いと売りを同規模で組み合わせ、相場全体の方向から切り離して銘柄選別の当否だけを損益にする手法。下落に強い反面、選別を外すと上昇局面でも損失が出る
株価の下落で利益を狙う取引で、借りた株を売って後で買い戻す仕組み。上昇時の損失は大きくなるため、高リスクな手法。
2資産の値動きの連動度を−1〜+1で表す指標。分散投資は相関の低い資産の組み合わせで初めて効く。同方向に動く資産を並べてもリスクは下がらない。ただし危機時は普段低い相関が一斉に上昇し分散が効きにくくなるため、過去の相関を過信しない。
信用取引の売りで株式を借りている売り方が、売付代金に年率をかけて日割りで支払う費用。株不足のときだけ発生する逆日歩とは別で、建玉を長く持つほど積み上がり、値下がりで得た利益を削る。
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