マーケットニュートラル戦略

投資戦略
よみ:まーけっとにゅーとらるせんりゃく
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「マーケットニュートラル戦略」とは

買いと売りをほぼ同額組み合わせ、相場全体の上下から切り離した収益を狙う運用手法です。

📌 投資判断のポイント

買いと売りを同規模で組み合わせ、相場全体の方向から切り離して銘柄選別の当否だけを損益にする手法。下落に強い反面、選別を外すと上昇局面でも損失が出る

詳しい仕組み・意味

割安と判断した銘柄を買い、割高と判断した銘柄を空売りして、両者の金額や市場感応度をそろえます。市場全体が上がっても下がっても影響が相殺され、買った側と売った側の相対的な優劣だけが損益に残る設計です。指数に連動する運用が市場の方向そのものに賭けるのに対し、この手法は銘柄選別の当否に賭けます。運用会社によっては、業種、企業規模、財務の健全性といった要因ごとの偏りも打ち消し、純粋に選別の巧拙だけが残るよう調整します。年金基金などが、株式の値動きと連動しにくい収益源を求めて採用してきた経緯があります。

具体例・注意点

同じ業種の中で、収益力が改善している銘柄を買い、悪化している銘柄を売る組み合わせが典型です。相場が下がっても損失が出にくい半面、選別が外れれば上昇局面でも損失になります。空売りには貸株を調達するコストがかかり、株価が上がり続けたときに損失が理論上限定されないという性質もあります。売買の回転が速く取引コストが積み上がるため、個人が投資信託を通じて使う場合は、信託報酬と実績を長い期間で見比べる必要があります。また、市場全体が急落する局面では買い持ちの銘柄が想定以上に下がり、売り持ちの銘柄が買い戻しで上がることがあり、両建てが同時に不利へ働く場面もあります。中立という言葉が損失の回避を意味するわけではありません。

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