「相関係数」とは
2つの資産の値動きがどれだけ連動するかを−1から+1の数値で表した指標。分散投資が効くかどうかを判断する物差し。
📌 投資判断のポイント
2資産の値動きの連動度を−1〜+1で表す指標。分散投資は相関の低い資産の組み合わせで初めて効く。同方向に動く資産を並べてもリスクは下がらない。ただし危機時は普段低い相関が一斉に上昇し分散が効きにくくなるため、過去の相関を過信しない。
詳しい仕組み・意味
相関係数は、資産Aと資産Bの値動きの関係の強さと向きを示す。
- +1に近い:同じ方向に動く(一方が上がればもう一方も上がる)。連動性が高い。
- 0に近い:値動きに関係がない。互いに独立して動く。
- −1に近い:逆方向に動く(一方が上がればもう一方は下がる)。
分散投資の本質は「相関の低い資産を組み合わせること」にある。同じ方向に動く資産(相関+1に近い)をいくら並べても、まとめて上下するだけでリスクは下がらない。相関が低い、あるいはマイナスの資産を組み合わせてこそ、「片方が下がってももう片方が支える」効果が生まれ、ポートフォリオ全体の値動きがなだらかになる。
具体例・注意点
伝統的に、株式と債券は相関が低め(局面によってはマイナス)とされ、これが「株式60%・債券40%」のような組み合わせが定番になってきた理由だ。株式が急落する局面で債券が買われれば、全体の下落を和らげてくれる。
よくある誤解:相関係数は固定ではなく、時期によって変動する。特に金融危機のようなパニック局面では、普段は相関の低い資産どうしが一斉に下落し、相関が急上昇して「分散が効かなくなる」ことがある(2008年の世界金融危機が典型)。過去の相関を過信せず、複数の異なる性質の資産に幅広く分散しておくことが、いざという時の備えになる。
関連用語
異なる資産に分散することでリスクを抑える手法。重要なのは数ではなく、相関の低さによるバランスである。
投資の長期リターンの大半は銘柄選択ではなくアセットアロケーションで決まる。株式・債券・不動産・現金などを相関の低い組み合わせで保有することがリスク分散の本質。年1〜2回のリバランスで崩れた配分を戻す作業とセットで運用する。
複数資産の組み合わせとその比率を示す投資の設計図。リスクとリターンのバランスは、この構成によって決まる。
価格の変動幅を示す投資リスクの基本指標。「下方向への動き」だけでなく上下両方の振れ幅を測り、年率標準偏差で算出する。VIX(先行予測)とヒストリカルボラティリティ(実績値)の違いも押さえる。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。