「金利」とは
一言でいうと
お金を借りるコスト、または貸す対価として発生する「お金の価格」。株・債券・不動産・為替——すべての資産価格を同時に動かす最重要変数。
詳しい仕組み・意味
金利(Interest Rate)は、お金を一定期間借りる際に支払うコストの割合。経済全体の「血圧計」とも呼ばれ、中央銀行(FRB・日銀)が政策金利を操作することで景気とインフレをコントロールする。金利が上昇すると:①企業の借入コスト増加→設備投資抑制→景気冷却、②住宅ローン金利上昇→不動産需要減少、③債券利回り上昇→既存債券価格下落、④成長株(グロース株)の将来キャッシュフローの割引率上昇→株価下落。逆に金利低下はこれらの逆作用をもたらす。金利には短期(政策金利・短期債)と長期(10年債利回りなど)があり、通常は長期が高い(順イールド)。両者の逆転(逆イールド)は景気後退の先行シグナルとされる。
具体例・注意点
2022年の米国ではFRBが急速利上げ(0→5.25%)を実施。米国10年債利回りが一時5%超まで急騰し、グロース株の大幅下落を引き起こした。一方、金利上昇で預金金利やMMFの利回りが5%前後まで上昇し、「現金保有も悪くない」という局面が生まれた。注意点:金利と債券価格は逆方向に動く(金利↑→債券価格↓)。債券投資を行う場合、この大原則を必ず理解しておく必要がある。
📐 計算式・数値の目安
実質金利 = 名目金利 − 期待インフレ率(Fisher方程式)
超重要用語 — 投資家の必修単語
金利が動けば、株も、債券も、不動産も、為替も動く。「金利を制する者が、投資を制する」——これが投資の最重要法則だ。
図解・チャートで理解する
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