ドットチャート(SEP金利予測)

金融政策

よみ:どっとちゃーと

「ドットチャート(SEP金利予測)」とは

一言でいうと

FOMC参加者18名が「今後の適切な政策金利水準」を点(ドット)で示した分布図。年4回公表され、市場はここから「次の利上げ・利下げ」を読み取る。

詳しい仕組み・意味

ドットチャート(Dot Plot)は、FRBが年4回(3・6・9・12月)のFOMC会合で公表する「経済見通しサマリー(SEP)」の一部。FOMC参加者18名(投票メンバー7名+各地区連銀総裁11名)が、「年末時点の適切な政策金利(FF金利)水準」を匿名で予測し、縦軸に金利水準・横軸に時期(当年・翌年・2年後・長期)を並べた散布図として表示される。各点の分布の中央値(メジアン)が市場のフォワードガイダンス(将来の金利見通し)として最も重視され、点が集まる水準ほどFRBの合意形成が強いことを示す。

具体例・注意点

2023年9月のドットチャートでは、2024年末の金利予測の中央値が5.1%と「高金利長期化(Higher for Longer)」を示した。市場が「2024年に利下げ6回」を期待していた時期であり、このドットチャートが楽観的な市場予測を冷やすきっかけとなった。注意点①:ドットの数値は「確約」ではなく、経済データ次第で毎回更新される。「前回より上がったドット→タカ派サプライズ、下がったドット→ハト派サプライズ」と読む。注意点②:個々の点は匿名形式だが、議長・副議長の発言と照らし合わせるとニュアンスをより正確に読み取れる。

📐 計算式・数値の目安

市場の読み方: 中央値(メジアン)の上下シフトで「タカ派 / ハト派」サプライズを判定

図解で理解する

ドットチャート(SEP金利予測)の仕組みと構造を示す図解 — 金融政策

📌 投資判断のポイント

FOMC参加者18名が今後の適切な政策金利を点で示す分布図。年4回更新され、中央値が「前回より上→タカ派サプライズ、下→ハト派サプライズ」として相場が反応する。

🏷 関連タグ

ドットチャート SEP 経済見通しサマリー FF金利 フォワードガイダンス FOMC タカ派 ハト派

関連用語

インフレ(インフレーション)

モノやサービスの価格が継続的に上昇し、お金の価値が相対的に下がる現象。現金で持ち続けるだけで、実質的な購買力が静かに目減りしていく。 インフレーション(Inflation)は、財・サービスの一般物価水準が継続的に上昇する…

金利

お金を借りるコスト、または貸す対価として発生する「お金の価格」。株・債券・不動産・為替——すべての資産価格を同時に動かす最重要変数。 金利(Interest Rate)は、お金を一定期間借りる際に支払うコストの割合。経済…

FOMC(連邦公開市場委員会)

米国の金融政策を決定する「会議」。年8回開催され、世界中の市場参加者がFOMCの日程を手帳に書き込む——それほど重要なイベントだ。 FOMC(Federal Open Market Committee: 連邦公開市場委員…

FRB(米連邦準備制度理事会)

FRB(連邦準備制度)は米国の中央銀行制度の「本体・司令塔」。FOMCが「金融政策を決定する会合」なのに対し、FRBは「その会合を傘下に持つ組織全体」。「雇用最大化」と「物価安定」の2大使命(デュアルマンデート)を担う。…

Policy Rate

政策金利(Policy Rate)は中央銀行が設定・誘導する「金利の出発点」。FRBのFF金利・日銀の無担保コール翌日物金利がその代表で、この金利が動くたびに株価・為替・住宅ローンまで連鎖的に動く。 政策金利(Polic…

ソフトランディング

中央銀行がインフレを抑えながら景気後退を回避する「理想の着地」シナリオ。実現は難しく、歴史上の成功例は限られる。 ソフトランディング(Soft Landing)は、利上げによるインフレ抑制と、景気後退の回避を両立させる理…

金融政策

中央銀行が政策金利やマネーサプライを操作して物価・景気を安定させる政策。株価・為替・債券価格に最も直接的な影響を与える。 金融政策(Monetary Policy)は中央銀行(米国=FRB、日本=日本銀行)が担う政策で、…

広告