「FRB(米連邦準備制度理事会)」とは
一言でいうと
FRB(連邦準備制度)は米国の中央銀行制度の「本体・司令塔」。FOMCが「金融政策を決定する会合」なのに対し、FRBは「その会合を傘下に持つ組織全体」。「雇用最大化」と「物価安定」の2大使命(デュアルマンデート)を担う。
詳しい仕組み・意味
FRB(Federal Reserve System: 連邦準備制度)は、1913年の連邦準備法により設立された米国の中央銀行制度。日本では「FRB」と略称されるが、英語圏では「Fed(フェド)」と呼ぶのが一般的。
FOMCとの違いが最重要:
FRBは「制度・組織全体」——連邦準備制度理事会(Board of Governors)+12の地区連邦準備銀行(地区連銀)+FOMCから成る連邦組織。
FOMCは「FRBの政策決定会合」——年8回開催され、政策金利(FF金利)の誘導目標を決定する(詳細は「FOMC」の項)。
FRBの2大使命(デュアルマンデート):
①雇用最大化(Maximum Employment):失業率を持続可能な水準に維持。
②物価安定(Price Stability):コアPCEで2%のインフレ率を目標とする。
この2つが時に矛盾する(雇用を守ると物価が上がりやすい)ため、FRBの判断は常にトレードオフを伴う。FRB議長は米大統領が指名し上院が承認する、世界で最も影響力のある経済ポストのひとつ。
具体例・注意点
2022〜2023年のインフレ対応でFRBは政策金利(FF金利)を0〜0.25%から5.25〜5.50%まで約14ヶ月で引き上げた。近代FRB史上最速とも呼ばれるこの引き締めは世界の株式・債券・為替市場に大きなインパクトを与えた。
注意点:報道では「FRB」「Fed」「連邦準備制度」「連銀」が混用されるが、すべて概ね同じ組織を指す。厳密には「FRB=Board of Governors(理事会)」を指す場合もあるが、市場では「Fedが動いた」という意味で使われることがほとんど。
📐 計算式・数値の目安
デュアルマンデート: 雇用最大化(失業率を持続可能水準に維持) + 物価安定(コアPCE 2%目標)
超重要用語 — 投資家の必修単語
「Fedが動けば、世界が動く。」その組織の名前がFRB——米国中央銀行制度の司令塔が下す判断は、あなたの資産にも静かに届いている。
図解・チャートで理解する
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