丙欄

制度・取引
よみ:へいらん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 制度・取引を理解する ★★ 標準

「丙欄」とは

源泉徴収税額表の日額表にある区分で、日雇いの給与(日雇賃金)から差し引く所得税を求めるときに使う欄です。甲欄・乙欄より税額が低く、一定額以下の日給なら税額はゼロになります。

📌 投資判断のポイント

日額表にある源泉徴収の区分で、日雇いの給与に使う。継続して2か月を超えて支払う部分には使えず、契約期間が2か月以内のパートやアルバイトも対象。年末調整は受けない。

丙欄はどういう仕組み?

日雇賃金とは、日々雇い入れられ、働いた日や時間で金額が決まり、働いた日ごとに支払われる給与をいいます。国税庁は、1か所の勤務先から継続して2か月を超えて支払われる場合、その2か月を超える部分は日雇賃金に含まれないとしています。パートやアルバイトでも、雇用契約の期間があらかじめ2か月以内と決まっていれば丙欄を使えます。計算は、その日の給与から社会保険料等を差し引いた金額を日額表の行に当てはめ、丙欄の金額を読み取るだけです。扶養控除等申告書の提出は要りません。日額表の丙欄では、社会保険料等を差し引いた後の日給が一定額未満なら税額は0円で、それを超えると段階的に税額が増えます。同じ日給でも乙欄より大幅に低い水準に抑えられており、2か月以内の短期の仕事なら差し引かれる税金はごく小さくなります。丙欄で支払った給与も、支払った側は源泉徴収票を作成し、本人から求められれば交付します。

丙欄の具体例と注意点は?

短期の派遣やイベントスタッフのように、1日単位で雇われて当日払いを受ける働き方が典型です。契約を延長して2か月を超えた時点からは丙欄を使えず、申告書の提出状況に応じて甲欄か乙欄に切り替わります。丙欄で源泉徴収された給与は年末調整の対象にならないので、ほかに給与がある人は確定申告で合算して精算します。

甲欄・乙欄との違い

甲欄と乙欄は、月給や週払いなど継続して雇われる人の給与に使い、扶養控除等申告書を出しているかどうかで分かれます。丙欄は雇用の継続性が低い日雇いに限った区分で、1日の給与が少額なら源泉徴収が不要になる水準に設定されています。日雇いの人は年末調整を受けないため、源泉徴収の段階で税額を抑えた設計になっています。短期の仕事をいくつも掛け持ちした年は、各勤務先の源泉徴収票を集めて確定申告をすると、払い過ぎた税金が戻ることがあります。

出典: 国税庁「No.2511 税額表の種類と使い方」

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