「特別損失」とは
本業とは別に、その期だけ臨時に発生した損失を損益計算書で区別して表示する項目。
📌 投資判断のポイント
最終利益が沈んだ決算の理由はこの欄に集まる。読むうえで大事なのは、毎期のように計上している企業がないかを数期分で確かめること。常態化していれば、それはもう臨時ではなく実力の一部として見るべきものになる。
詳しい仕組み・意味
損益計算書は売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益と段階的に利益を示す構造をとり、特別損失は経常利益の下に置かれる。固定資産の減損損失や売却損、災害による損失、事業撤退にともなうリストラ費用、訴訟関連の損失などが該当する。継続的な収益力を表す経常利益から切り離すことで、投資家がその期限りの出来事と毎期繰り返される実力とを区別できるようにするのが目的である。逆に言えば、経常利益までは好調なのに最終利益だけが沈む決算は、その理由がこの欄に書かれている。なお対になる特別利益もあり、資産の売却益や補助金収入などがそちらに計上される。
具体例・注意点
海外子会社ののれんを一括で減損した年に、営業利益が過去最高でも当期純利益は赤字、といった決算はこの構造から生まれる。読むときの注意点は2つある。第一に、特別と付いていても毎期のように計上する企業があり、その場合は実質的に経常的なコストとみて業績を評価すべきである。第二に、経営交代の年に将来の損失をまとめて出しておく処理が行われることがあり、翌期の利益が見かけ上伸びやすくなる。単年度の最終利益だけを見るのではなく、数期分の推移で判断したい。計上した損失の内訳は決算短信や有価証券報告書の注記で確認できる。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。