「EB債(他社株転換可能債)」とは
発行体とは別の会社の株価によって、満期に現金で償還されるか、その株式で償還されるかが変わる仕組債です。
📌 投資判断のポイント
参照する他社株が基準を下回ると、額面の現金ではなくその株式で償還される仕組債。利率が高い代わりに株価下落の損失をほぼそのまま負い、上昇の利益は利息と額面までに限られる。
詳しい仕組み・意味
EB債は、あらかじめ参照する他社の株式を決めておき、観察期間中や判定日の株価がノックイン価格などの基準を下回ると、額面の現金ではなく決められた数の株式で償還されます。株式で償還される時点の株価は当初より大きく下がっているため、受け取る株の時価は額面を下回り、元本割れになります。一方、株価が基準を下回らなければ額面で償還され、その間は通常の債券より高い利率の利息を受け取れます。高い利率は、投資家が株価下落のリスクを引き受ける対価で、仕組みとしては株式のプットオプションを売っていることに近いものです。株価が上がっても受け取れるのは利息と額面までで、一定の水準を超えると早く償還される条項が付いていることも多くあります。
具体例・注意点
利率が年8%でも、参照株価が当初から4割下がって株式で償還されれば、数年分の利息を合わせても大きな損失になります。途中で売却しようとしても買い手が限られ、時価は発行体の見積もりに頼るため、想定より低い価格になりがちです。金融庁は、仕組債のようにリスクや手数料がわかりにくい商品について、販売する側に顧客に合った商品かを確かめるよう求めています。利率の高さだけで比べず、損失が出る条件と確率を先に確認することが大切です。
関連用語
一定条件で株式に転換できる権利が付いた社債。株価上昇時は転換益、上がらなければ債券として償還・利息を得られる非対称な性質を持つ代わり利率は低め。下値を支える債券価値は発行体の信用力に依存し、転換が進むと株式の希薄化も起きる。
利払いと償還で通貨が異なる仕組債で、高い表面利率の裏側にあるのは為替リスク。円高が進むと受取額が目減りし、元本割れとなる可能性がある。
投資や預金に最初に出した元手のこと。預貯金は元本保証だが株・投信は元本割れの可能性がある。ただし預金もインフレ下では購買力が実質目減りするため、守ると増やすのバランスが重要。
couponは債券保有中に受け取る定期的な利息。bond-yieldとは違い、発行時に決まる約束の利率であり、債券の実際の利回りや安全性そのものを示す数字ではない。
保有しているあいだ、決められた時期に利子が支払われる債券です。償還日には額面金額が戻り、利子の支払いがない割引債と対になります。表面利率と実際の利回りは購入価格によって食い違います。
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