「十字線」とは
十字線とは、始値と終値が同じか、ほぼ同じ値で終わったローソク足です。実体がほとんどなく、上下のヒゲだけが伸びて十字の形に見えることから、この名前で呼ばれます。英語ではドージ(doji)と呼ばれます。
📌 投資判断のポイント
始値と終値がほぼ同じで実体のないローソク足。買いと売りが拮抗したことを示し、高値圏や安値圏で出ると流れの転換を探る手がかりになる。
十字線はどういう仕組み?
ローソク足の実体は始値と終値の差を表し、陽線なら買いが、陰線なら売りが優勢だったことを示します。十字線は、その期間に買いと売りが拮抗し、高値や安値まで動いたものの結局は元の値に戻ったことを意味します。上昇が続いたあとの高値圏や、下落が続いたあとの安値圏で現れると、それまでの流れに迷いが生じたサインとして、相場の転換点を探る手がかりに使われます。
十字線の具体例と注意点は?
始値1,000円の株が日中に1,050円まで上がり、970円まで下げたあと、終値1,001円で引けた日足は十字線です。上ヒゲが長いものは塔婆(とうば)、下ヒゲが長いものはトンボと呼ばれ、意味合いが少し異なります。十字線は値動きの小さいもみ合い局面でも頻繁に出るため、単独で売買の判断をせず、出来高や翌日の値動き、直前のトレンドとあわせて見るのが基本です。
コマとの違い
コマは、実体が小さく上下にヒゲがあるローソク足で、十字線と同じく迷いを示します。違いは実体の有無で、コマはわずかに陽線か陰線の実体があるのに対し、十字線は始値と終値がほぼ一致して実体がありません。迷いの度合いは十字線のほうが強いとされます。どちらも、その後に出るローソク足と組み合わせて読むことで意味が定まります。
十字線が出たあとの見方
十字線そのものは迷いを示すだけで、上がるか下がるかは翌日以降の値動きで確かめます。たとえば上昇が続いた高値圏で十字線が出た翌日に、十字線の安値を下回る陰線が出れば、上昇の勢いが尽きたサインとして警戒されます。逆に、下落が続いた安値圏で十字線のあとに大きな陽線が出れば、底打ちの手がかりとみなされます。日足だけでなく週足や月足でも十字線は現れ、期間が長い足ほど意味が重いとされます。株価指数の月足で十字線が出た月は、翌月の値動きに市場の関心が集まりやすくなります。いずれも経験則であり、単独で売買を決めないことが大切です。とくに出来高が少ない銘柄では、わずかな売買で十字線ができてしまうため、出来高が平常時と比べて多いか少ないかもあわせて確認します。
関連用語
前日の足の値幅に翌日の足が収まる形で、勢いの減速を示す。転換の確定ではないため、翌日に前日の高安を抜けたかどうかで判断する。
前日の陽線を翌日の大陰線が包み込む形で、高値圏で出たときに上昇の終わりを示す。出来高を伴うほど売り圧力の実体があったと読める。
山が三つ並び真ん中が最も高い天井の形。二つの谷を結んだネックラインを下抜けて初めて成立し、途中の見た目だけで決めると失敗しやすい。
チャート上の安値どうしや高値どうしを結んで引く斜めの線で、価格の方向と傾きの急さを見るために使う。線を引くには2点以上が必要で、3点目で接すると信頼度が高いとみなされる。引き方に唯一の正解がないため、判定の条件を自分で固定しておく必要がある。
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