「1株当たり配当金」とは
1株当たり配当金とは、会社が株主に支払う配当金を、株式1株当たりの金額で表したものです。英語の頭文字をとってDPSとも呼ばれ、配当利回りや配当性向を計算するもとになります。
📌 投資判断のポイント
会社が株主に支払う配当金を1株当たりの金額で表したもの(DPS)。株価で割ると配当利回り、1株当たり利益で割ると配当性向になる。株式分割の前後はそろえて比べる。
1株当たり配当金はどういう仕組み?
配当は、株主が持っている株式の数に応じて分けられます。会社法では、剰余金の配当をするときに、配当財産の種類と総額、株主への割当てに関する事項、効力が生じる日を定めるとしており、割当ては株主が持つ株式の数に応じて決めます。そのため、会社は「1株につき何円」という形で配当を決めることが一般的です。日本の会社では、年2回、中間配当と期末配当を出す例が多く、両方を足したものを年間の1株当たり配当金として扱います。会社が自分で持っている自己株式には配当は払われません。
1株当たり配当金の具体例と注意点は?
例えば、年間の1株当たり配当金が60円、株価が2,000円なら、配当利回りは60÷2,000で3%です。1株当たり利益が150円なら、配当性向は60÷150で40%になります。100株持っていれば、年間の配当は税金を引く前で6,000円です。注意したいのは、株式分割をすると1株当たり配当金は小さくなりますが、持っている株式の数が増えるため、受け取る総額は変わらない点です。過去の数字と比べるときは、分割の影響をそろえて見ます。
1株当たり配当金と配当性向の違い
1株当たり配当金は、株主が実際に受け取る金額そのものです。配当性向は、利益のうち何割を配当に回したかという割合です。利益が減っても配当金を据え置けば、1株当たり配当金は変わらず、配当性向は上がります。配当を減らさない方針の会社かどうかは、1株当たり配当金の推移を何年分か並べると見えてきます。
予想と実績の見方
多くの会社は、決算短信でその年の1株当たり配当金の予想を出し、期末に実績を確定します。予想を途中で引き上げることを増配、引き下げることを減配と呼びます。例えば、普通の配当が50円で、創業の節目を祝う記念配当が10円上乗せされた年は、合計60円でも、翌年は50円に戻る可能性があります。配当利回りを計算するときは、一時的な上乗せを含んだ数字かどうかを確かめると、実力以上に高く見えるのを避けられます。
出典: e-Gov法令検索「会社法」
関連用語
企業の利益を株主に分配するインカムゲインの代表。配当利回り3〜5%台が日本の高配当株の目安。NISAを使えば配当も非課税になり、再投資による複利効果も狙える。
株価に対してどれだけ配当を受け取れるかを示す指標。インカム投資の基本だが、高すぎる利回りはリスクのサインでもある。
企業が利益のどれだけを配当に回しているかを示す指標。配当の持続性や企業の成長戦略を判断する上で重要。
EPSは「1株あたり純利益」。PERの計算基盤で、株価の理論的な根拠になる最重要指標。EPSが伸び続けている企業こそ本物の成長株だ。
会社が実際に発行している株式の数の合計で、自己株式も消却しない限り含む。時価総額の計算の土台になり、1株当たりの指標では自己株式を除いた数を使うのが一般的。
「株価指標・企業価値」の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。