疾病保障付き住宅ローン

リスク管理
よみ:しっぺいほしょうつきじゅうたくろーん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「疾病保障付き住宅ローン」とは

疾病保障付き住宅ローンとは、借りた人が死亡・高度障害になったときだけでなく、がんなどの特定の病気になったときにも、ローンの残りが保険で返済される仕組みを付けた住宅ローンです。団体信用生命保険の保障の範囲を広げたものと考えると分かりやすいでしょう。

📌 投資判断のポイント

死亡・高度障害に加え、がんなどの特定の病気になったときもローン残高が保険で返済される住宅ローン。上乗せ金利の総額と、手持ちの医療保険との重なりを比べて選ぶ。

疾病保障付き住宅ローンはどういう仕組み?

住宅ローンを借りるときは、多くの場合、団体信用生命保険(団信)に加入します。通常の団信は、借りた人が亡くなったり高度障害になったりしたときに、保険金でローンの残高が返済されます。疾病保障付きのタイプでは、これに加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の「3大疾病」や、高血圧症・糖尿病などを含む「8大疾病」といった病気が保障の対象になります。保障の条件は商品ごとに違い、診断されただけで残高がゼロになるもの、一定期間働けない状態が続いた場合に返済を肩代わりするものなどがあります。

疾病保障付き住宅ローンの具体例と注意点は?

保障を付ける代わりに、ローン金利が上乗せされる商品が多くあります。仮に借入れ3,000万円で金利が年0.2%上がると、最初の1年間だけでも上乗せの利息は約6万円になります。保障の条件は細かく、同じ「がん」でも対象になる種類が限られていたり、病気によっては「所定の状態が一定期間続いたこと」を条件にしていたりします。加入時に健康状態を告知する必要があり、告知が事実と違うと保険金が支払われないことがあります。

普通の医療保険・がん保険との違い

疾病保障付き住宅ローンの保険金は、ローンの返済にだけ使われ、本人や家族の手元には入りません。治療費や収入が減った分の生活費は、別に用意する必要があります。一方、医療保険やがん保険は現金で受け取るため使い道が自由です。すでに医療保険やがん保険に入っている人は、保障が重なっていないか、上乗せ金利の総額と比べて割に合うかを確かめてから選びます。

選ぶときの確認点

保障の対象となる病名と条件、上乗せ金利の有無と幅、加入できる年齢の上限、借り換えたときに保障が引き継げるかを確認します。保障は加入時の健康状態で決まるため、後から付け直すのは難しい点にも注意が必要です。

家計の中での位置づけ

住宅ローンは返済期間が30年以上に及ぶことも多く、その間に病気になる可能性はゼロではありません。働けなくなったときに住まいを守れるかどうかは、家族の生活全体に関わります。一方で、保障を厚くするほど毎月の負担は増えます。会社の傷病手当金や貯蓄など、すでにある備えを書き出したうえで、足りない部分だけを保障で補うという考え方が大切です。

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