「確実性等価」とは
不確実な結果と同じだけの満足を、確実にもらえるならいくらか、と言い換えた金額です。自分がどれだけ危険を嫌うかを金額で測れます。
📌 投資判断のポイント
不確実な結果と同じ満足を確実に得られる金額のことで、期待金額との差がリスクプレミアムになります。相場急落時は下がりやすく、資産配分を平時に決めておくべき根拠になります。
詳しい仕組み・意味
2分の1の確率で200万円、2分の1の確率で0円という選択肢があるとします。期待される金額は100万円ですが、多くの人は「確実に80万円もらえるならそちらを選ぶ」と考えます。このときの80万円が確実性等価です。
期待金額との差額はリスクプレミアムと呼ばれ、この例では20万円になります。この差が大きい人ほど危険を嫌う度合いが強く、小さい人ほど不確実さを受け入れられます。抽象的だったリスク許容度を、金額という具体的な尺度に置き換えられるところに、この考え方の実用性があります。
具体例・注意点
運用でも同じ問いが立てられます。年によって大きく上下するが平均5パーセント見込める運用と、確実に3パーセント得られる運用のどちらを選ぶかを考えると、自分の確実性等価がどのあたりにあるかが見えてきます。
注意点は、この金額が状況によって動くことです。資産が十分にあるときと、生活費の余裕がないときとでは、同じ人でも答えは変わります。相場が急落した直後は、平時よりも確実性等価が下がる傾向があります。したがって、下落局面で慌てて資産配分を変えるのは、恒久的な好みではなくそのときの動揺を反映した判断になりがちです。配分は平時に決めておくべきだ、と言われる理由がここにあります。
関連用語
結果ごとの満足度に確率を掛けて合計した値で、金額ではなく満足度で選択を評価します。満足の増え方が鈍る性質があるため、危険を避ける行動が合理的でありうると説明できます。
損失の痛みは利益の喜びの約2倍という心理の偏りが、損切りの遅れと利食いの早すぎを生む。感情で判断すると必ず利小損大になるため、買う前に損切り価格を数値で決めておくことが唯一の防御策になる。
経済的な体力と心理的な耐性の低いほうが実際のリスク許容度になる。許容度を超えたリスクを取ると暴落時に狼狽売りして回復を逃す。初心者は強気相場での自己申告が崩れやすいため、控えめに始めて実際の暴落で耐性を確かめるとよい。
リスク資産に投資する際に上乗せされる期待収益。高リターンの裏には必ずリスクが存在する。
相場心理 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。