キャッシュフローマッチング

債券・金利
よみ:きゃっしゅふろーまっちんぐ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「キャッシュフローマッチング」とは

将来の支払い予定に合わせて、同じ時期に元利金が入ってくる債券を並べておく運用方法です。

📌 投資判断のポイント

将来の支払い時期に合わせて元利金が入る債券を並べる運用。途中売却が不要なため金利変動の影響を受けにくいが、必要な満期の銘柄が手に入るとは限らない

詳しい仕組み・意味

年金の給付、施設の修繕費、学費のように、いつ・いくら必要かが決まっている支出に対し、その時期に満期や利払いが来る債券を組み合わせます。必要な資金が債券から直接入るため途中で売却する必要がなく、その間に金利が動いても支払いに支障が出ません。デュレーションをそろえる方法が価格の変動に着目して負債と資産を釣り合わせるのに対し、こちらは現金の出入りそのものを一致させる、より直接的な考え方です。運用の巧拙よりも、支払いを確実に行えることを優先する場面で選ばれます。

具体例・注意点

5年後に1,000万円の支出があるなら、5年後に償還される債券をその金額分だけ持ちます。仕組みは単純ですが、必要な満期の債券が市場に十分あるとは限らず、選べる銘柄が限られると利回りを犠牲にすることになります。また、発行体が返済できなくなる信用リスクは残るため、格付けと発行体の分散が欠かせません。個人の場合は、満期の異なる定期預金や個人向け国債を必要な時期ごとに並べることで、近い形をつくることができます。満期の異なる債券を階段状に並べるラダー型の運用も、支払い時期を特定しない点は違うものの、途中売却を避ける発想は共通しています。目的が明確な資金ほど、この方法が向きます。

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