「経過利子」とは
利払日と利払日の間に債券を売買するとき、買い手が売り手へ支払う日割りの利息。
📌 投資判断のポイント
表示価格と実際の受渡代金が食い違う主な原因がこれにあたる。買い手が先に立て替え、次の利払日に利息を満額受け取ることで精算される仕組みなので、損得が生じているわけではない。既発債を途中で買うときは用意する資金にあらかじめ含めておきたい。
詳しい仕組み・意味
債券の利息は年1回や半年に1回といった決められた日にまとめて支払われ、その日に保有している人が全額を受け取る。しかし利息は日々発生しているため、利払日の途中で売買すると、前回の利払日から受渡日までの分は本来売り手のものになる。そこで買い手は、債券価格とは別に経過利子を売り手へ支払う。買い手は次の利払日に利息を満額受け取るので、先に払った経過利子との差額が自分の保有期間に対応する利息になる。取引画面で表示される価格(クリーン価格)に経過利子を加えた金額が、実際に支払う受渡代金(ダーティ価格)にあたる。
具体例・注意点
額面100万円、年利1.2%で年1回払いの債券を、前回の利払日からちょうど半年後に買うとすると、経過利子はおよそ6,000円になる。表示価格が100万円でも、実際の支払いは約100万6,000円になる計算だ。買値より受渡代金が高いと驚く原因はほとんどこれで、損をしているわけではない。税務上の扱いは商品や口座区分によって異なるため、金額が大きい場合は取引報告書で内訳を確認しておきたい。既発債を利払日の途中で買うときは常に発生するものと考えてよい。
関連用語
couponは債券保有中に受け取る定期的な利息。bond-yieldとは違い、発行時に決まる約束の利率であり、債券の実際の利回りや安全性そのものを示す数字ではない。
利息は購入価格ではなく額面に対して計算され、償還時に戻るのも額面。だから安く買えた分はそのまま償還差益になる。この構造を押さえておくと、表面利率と利回りの意味を取り違えずに済む。
残存期間やクーポンを自分で選べるのが利点だが、価格に販売側の取り分が織り込まれていて見えにくい。表示価格のほかに経過利子の支払いも生じるため、必要資金は表示額どおりにはならない。
受渡日は売買の決済が完了する日。権利取りや資金繰りで見落としやすい。
満期利回りは債券を満期まで持った場合の年率リターン目安。クーポンだけでなく購入価格と償還価格の差も含めて見る。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。