「既発債」とは
すでに発行され、市場で流通している債券のこと。新たに発行される新発債と対になる言葉。
📌 投資判断のポイント
残存期間やクーポンを自分で選べるのが利点だが、価格に販売側の取り分が織り込まれていて見えにくい。表示価格のほかに経過利子の支払いも生じるため、必要資金は表示額どおりにはならない。
詳しい仕組み・意味
債券は発行時に投資家へ売り出され、その後は満期まで投資家どうしで売買される。この流通段階にあるものが既発債で、個人が買う場合は証券会社が保有する在庫から購入する形をとる。新発債が募集期間や発行条件をあらかじめ決めて売り出されるのに対し、既発債は残存期間・クーポン・価格が銘柄ごとにばらばらで、同じ発行体でも複数の銘柄が並ぶ。価格は市場金利と信用力を反映して日々変わり、金利が上がれば既発債の価格は下がる。募集期間を待たずに買え、残存期間を自分で選べる一方、選択肢は証券会社の在庫に左右される。
具体例・注意点
金利が上昇した局面では、低いクーポンの既発債は額面を下回る価格で取引され、利回りが現在の市場水準に近づくよう調整される。購入時の注意点として、既発債を買うと前回の利払日から購入日までの利息を経過利子として売り手に支払う必要があり、表示価格に加えて資金が要る。また個人が売買する際のスプレッドは株式より見えにくく、実質的なコストが価格へ織り込まれている。残存期間が長い銘柄ほど金利変動で価格が大きく動くため、満期まで持つ前提かどうかを決めてから選びたい。なお支払った経過利子は次の利払日にクーポンとして戻るため、損失ではなく立替に近い性質を持つ。
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⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。