買掛金

企業分析
よみ:かいかけきん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「買掛金」とは

仕入れた商品や原材料の代金のうち、まだ支払っていない額を示す勘定科目です。

📌 投資判断のポイント

仕入れた商品や原材料の代金のうち未払いの額で、貸借対照表の流動負債に計上される。支払手形と合わせて仕入債務と呼ぶ。売上が伸びないのに買掛金だけが増えるなら資金繰りの悪化を疑う材料になる。

買掛金はどういう仕組み?

企業どうしの取引では、商品を受け取ったその場で代金を払わず、月末締め翌月末払いのように後日まとめて支払うのが一般的です。この未払いの代金が買掛金で、貸借対照表の流動負債に計上されます。反対に、販売した代金のうち未回収の額は売掛金として資産に計上されます。

買掛金と支払手形を合わせたものは仕入債務と呼ばれます。仕入債務を売上原価で割り、日数に換算したものが仕入債務回転日数で、仕入先への支払いをどれだけ待ってもらえているかを表します。

買掛金の具体例と注意点は?

支払いまでの期間が長いほど、手元の資金に余裕が生まれます。売掛金の回収が早く買掛金の支払いが遅い企業は、事業を拡大しても運転資金の負担が小さくなります。

一方、業績が悪化した企業が支払いを先送りすると、買掛金が売上に比べて急に膨らむことがあります。売上が伸びていないのに買掛金だけが増えている場合は、資金繰りの悪化を疑う材料になります。

決算書で買掛金をみるときは、1年分の推移だけでなく、四半期ごとの動きも確かめます。季節によって仕入れが大きく変わる業種では、期末の時期に買掛金が膨らむのが普通なので、前年の同じ時期と比べると異変に気づきやすくなります。買掛金は利息のつかない負債なので、借入金とは性格が違います。

未払金との違い

買掛金は、商品や原材料など本業の仕入れの代金のうち、まだ払っていないものに限って使う科目です。事務用品やパソコンの購入代金、広告費など、本業の仕入れ以外の未払いの代金は「未払金」として別に計上されます。どちらも流動負債ですが、分析で仕入債務回転日数を計算するときに使うのは買掛金のほうです。

例えば月末締め翌月末払いの取引では、仕入れから支払いまで30日から60日ほどの間、代金が買掛金として残ります。年間の売上原価が365億円で買掛金が30億円なら、仕入債務回転日数は30億円÷(365億円÷365日)=30日と計算できます。買掛金は売上原価と一緒に増減するのが普通なので、分析するときは金額そのものより回転日数の変化をみます。回転日数が急に延びていれば、支払いを遅らせている可能性があります。

関連用語

企業分析 の他の用語

🏷 関連タグ

財務諸表 負債 運転資本

RECOMMENDED COURSE

この用語を、講座で体系的に学ぶ

意味だけでなく、投資判断にどう使うかまで専門家から学べます。

講座を見る →

⚠️ ご利用にあたって

本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。

講座を見る → 無料ガイドを受け取る