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銅(どう)は電線・電子回路・配管・モーターなど、あらゆる工業製品に使われる金属です。「Dr.コッパー(銅博士)」という愛称は「経済学の博士号を持つほど、景気の先行きを正確に予測する」という意味から来ています。世界の経済活動が活発になると建設・製造・自動車生産が増え→銅の需要が増加→銅価格が上昇するため、銅価格は「世界経済の体温計」として投資家に重視されています。このグラフは銅先物の価格推移を60日移動平均線とともに示しています。
現代では銅の需要を押し上げる新しい要因が加わっています。電気自動車(EV)は内燃機関車の4〜5倍の銅を使います。AI・データセンターの急増による電力インフラ(送電線・変電設備)の建設増大も銅消費を爆増させています。太陽光・風力発電の普及にも大量の銅が必要です。「銅は次の石油だ」という声が出るほど、エネルギー転換の主役として需要増加が期待されています。
一方で銅価格を抑制する要因もあります。世界最大の銅消費国である中国の不動産不況(2021〜現在)による建設需要の減少が、銅価格の上値を重くしています。「中国経済の回復→銅価格上昇→世界経済の回復シグナル」という連鎖は、過去に何度も見られたパターンです。銅価格が上昇し始めるか・下降するかを定期的に確認することで、「世界景気の方向感」をつかむ手がかりになります。
投資初心者の方でも「銅価格ウォッチ習慣」は役立ちます。銅価格が60日移動平均を上回って上昇し始めたら「世界景気の回復期待が高まっている」、下抜けて下落し始めたら「景気減速懸念が出ている」という目安として活用できます。株式市場の先行指標として機能することが多いため、「株を買うタイミング」の判断材料の一つとして活用することをお勧めします。
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