「サステナビリティ・リンク・ボンド」とは
サステナビリティ・リンク・ボンドとは、発行体があらかじめ決めた環境や社会に関する目標を達成できたかどうかで、利率などの条件が変わる債券である。略してSLBとも呼ばれる。
📌 投資判断のポイント
あらかじめ決めた環境・社会の目標を達成したかで利率などが変わる債券。使い道は限らない。目標の難しさと指標の意味、発行体の信用力を確かめて判断する。
サステナビリティ・リンク・ボンドはどういう仕組み?
グリーンボンドが「お金を何に使うか」を限るのに対し、サステナビリティ・リンク・ボンドは使い道を限らない。その代わりに、温室効果ガスの排出量や再生可能エネルギーの比率といった指標(KPI)と、期限までに達成する目標値を決めておく。目標に届かなかった場合に利率を上乗せする仕組みが代表的で、発行体に目標達成へのはっきりした動機を持たせる狙いがある。
国際資本市場協会(ICMA)が原則を示しており、日本でも環境省がガイドラインを公表している。指標の選び方、目標の水準、債券の条件との結び付け、報告、第三者による検証が主な要素とされる。
サステナビリティ・リンク・ボンドの具体例と注意点は?
ある会社が「5年後までに排出量を30%減らす」と目標を決め、達成できなければ利率を0.25%上乗せする、といった形が考えられる。投資家から見ると、目標未達のほうが受け取る利息が増えることになるが、それを期待して買う商品ではない。目標が簡単すぎないか、会社の事業にとって意味のある指標か、を確かめることが大切である。元本の返済の確かさは、通常の債券と同じく発行体の信用力で決まる。目標の達成状況は毎年の報告で開示されるので、発行後も確かめていきたい。
関連用語
調達資金の使途を再生可能エネルギーなど環境改善の事業に限る債券。使途と効果の開示が求められるが、信用リスクは同じ発行体の普通社債と基本的に変わらない。
排出の多い産業が段階的に脱炭素へ移るための資金を集める債券。日本は2024年2月にクライメート・トランジション利付国債の発行を始め、移行戦略の信頼性が評価の軸になる。
環境や社会の課題を考慮して、持続可能な活動にお金を回す金融の取り組みの総称。ESG投資やグリーンボンドなどを含むが、商品ごとの選定基準は大きく異なる。
企業が発行する債券で、政府債券より高い利回りが期待できるが、その分信用リスクも高い。リスクとリターンの関係を理解することが重要。
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