生存給付金

リスク管理
よみ:せいぞんきゅうふきん
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 投資戦略・リスクを管理する ★★ 標準

「生存給付金」とは

保険期間の途中、決められた時期に被保険者が生きていると受け取れる給付金。「お祝い金」「生存祝金」などと呼ぶ商品もあり、養老保険や学資保険、医療保険の一部に組み込まれている。

📌 投資判断のポイント

保険期間の途中、決められた時期に被保険者が生存していると受け取れる給付金。財源は払い込んだ保険料で、受け取っても契約は続く。契約者と受取人が同じなら一時所得として扱われる。

生存給付金はどういう仕組み?

たとえば「3年ごとに10万円」「子が中学・高校に入る年に各20万円」のように、受け取る時期と金額が契約時に決まっている。財源は契約者が払う保険料で、給付金がない同じ保障の保険より、その分だけ保険料が高く設定される。

運用で増えたお金というより、自分が払った保険料の一部を前もって受け取る仕組みと考えたほうが実態に近い。受け取らずに保険会社に据え置き、利息をつけて後で受け取れる商品も多い。

学資保険では、子どもの進学の時期に合わせて生存給付金を受け取れるように設計されていることが多い。医療保険では、一定期間給付金を受け取らなかった場合に支払われる「健康祝金」も同じ考え方である。

生存給付金の具体例と注意点は?

契約者と受取人が同じ人なら、生存給付金は一時所得として所得税の対象になる。一時所得は、収入から払込保険料のうち対応する部分を差し引き、さらに特別控除の最大50万円を引いた残りの2分の1が課税される。給付金が数十万円なら、多くの場合は課税されない。

契約者と受取人が異なる場合は贈与税の対象になるため、契約時に受取人の設定を確かめておきたい。

一時所得の計算では、満期保険金や他の一時所得と同じ年に受け取ると合算され、特別控除の50万円は年に1回しか使えない。受取時期が重なる場合は、保険会社から届く支払明細で金額を確かめておきたい。

途中で解約すると、それまでに受け取った給付金の分だけ解約返戻金は少なくなる。給付金を受け取った後の解約は、思ったより戻らないことがある。

満期保険金との違い

満期保険金は保険期間の終わりに一度だけ支払われ、そこで契約は終わる。生存給付金は保険期間の途中に支払われ、受け取った後も契約と保障は続く。

途中で給付金を受け取った分、満期保険金や解約返戻金はその分少なくなる。給付金の総額だけを見て「得な保険」と判断せず、払込保険料の総額と、受け取る給付金・満期保険金の合計を比べることが大切である。

同じ金額の保障を、生存給付金のない保険と貯蓄の組み合わせで用意した場合と比べると、給付金の付いた設計が本当に有利かどうかが見えてくる。

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