ショーグン債

債券
よみ:しょーぐんさい
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「ショーグン債」とは

外国の政府や企業、国際機関など日本の非居住者が、日本国内の市場で円以外の通貨建てで発行する債券。正式には外貨建て外債と呼ばれる。円建てで発行するサムライ債と対になる呼び名である。

📌 投資判断のポイント

外国の政府や企業などが日本国内で円以外の通貨建てで発行する債券。利払いと償還が外貨で行われるため、発行体の信用リスクに加えて為替変動のリスクを負う。

ショーグン債はどういう仕組み?

発行体は外国の主体だが、募集や売出しは日本国内で行われ、日本の投資家が主な買い手になる。利払いと償還は米ドルや豪ドルなどの外貨で行われるため、投資家は発行体の信用リスクに加えて為替変動のリスクを負う。日本で販売される債券なので、目論見書などの開示書類は日本語で用意されるのが一般的である。

ショーグン債の発行体には、世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関、外国の政府機関や金融機関などがある。日本の個人投資家にとっては、日本の証券会社を通じて国内の債券と同じ手続きで外貨建ての債券を買える点が特徴になる。購入時と売却時には外貨と円の両替が必要で、為替の手数料が実質的なコストとして上乗せされる。

ショーグン債の具体例と注意点は?

1米ドル150円のときに1万ドル分を150万円で買い、満期時に1米ドル135円まで円高になっていれば、元本は円換算で135万円となり、為替だけで15万円、率にして10%目減りする。利率が円建て債券より高く見えても、為替の動き次第で受取額は大きく変わる。発行体の格付けや、償還前に売却する場合の流動性も確認が必要である。

サムライ債・ユーロ円債との違い

サムライ債は非居住者が日本国内で円建てで発行する債券で、投資家は為替リスクを負わない。ユーロ円債は日本国外の市場で発行される円建て債券である。ショーグン債は「国内で発行」「外貨建て」の組み合わせで、為替リスクを負う点がサムライ債との最大の違いになる。

日本の個人が買うショーグン債は特定公社債として扱われ、利子には20.315%の税率で源泉徴収が行われる。申告分離課税の対象で、特定口座で管理できる。売却益や償還差益も上場株式等と同じ申告分離課税の対象となり、株式の売却損などと損益通算できる。為替の変動で生じた円換算の差益も、売却や償還のときの譲渡益に含めて計算される点に注意したい。

外貨建ての債券を選ぶ際は、利回りの高さだけでなく、満期までの年数と為替の想定を合わせて考えたい。

償還前に売る場合は、売却時点の債券価格と為替の両方が受取額に影響する。

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