「サムライ債」とは
外国の政府や企業、国際機関など日本の非居住者が、日本の市場で発行する円建て・円払いの債券。正式には円建外債と呼ばれ、個人投資家も含めた不特定多数に向けて募集される。
📌 投資判断のポイント
海外の政府や企業などが日本の市場で発行する円建て・円払いの債券。為替リスクは負わないが、発行体の信用リスクやカントリーリスクは残る。
サムライ債はどういう仕組み?
発行体は海外の主体だが、利払いと償還はすべて円で行われる。そのため、日本の投資家にとっては為替の変動で元本や利息の円換算額が変わる為替リスクを負わずに、海外の発行体の債券に投資できる。発行体にとっては、日本の豊富な円資金を調達する手段になる。
国際機関では1970年にアジア開発銀行が発行したのが始まりとされる。現在は海外の銀行や事業会社などが発行し、個人向けに売り出されるものもある。日本証券業協会は、個人向けに発行された国内公募の円建外債について、店頭での売買の参考となる気配値を公表している。
サムライ債の具体例と注意点は?
円建てだからといって安全とは限らない。発行体の業績が悪化すれば利払いや元本の返済が滞る信用リスクがあり、発行体の国の政情や規制による影響(カントリーリスク)もある。海外の銀行が発行する債券には、経営危機のときに元本が削減される条項が付くものもあるため、目論見書で確かめたい。
利子と譲渡益は特定公社債として扱われ、個人なら20.315%の税率で申告分離課税となる。
ユーロ円債との違い
同じ円建ての債券でも、日本の市場で発行されるのがサムライ債、日本以外の市場(ユーロ市場)で発行されるのがユーロ円債である。サムライ債は日本の法律と市場の慣行に従い、日本で募集されるため、個人が国内の証券会社で買いやすい。発行体の所在地ではなく、どの市場で発行されたかで区別する。
購入を検討するときは、発行体の格付けと、同じ期間の国債の利回りとの差(スプレッド)を確かめたい。利回りが国債より大きく高い債券は、それだけ発行体の信用リスクが高いと市場が見ていることを意味する。満期前に売却する場合は、そのときの金利水準と発行体の信用力に応じた時価で売ることになり、購入時より金利が上がっていれば値下がりして損失が出ることもある。
関連用語
日本以外の市場で発行される円建て・円払いの債券。為替リスクはないが、仕組債の形をとるものや流動性の低いものがあり、発行体と償還条件の確認が欠かせない。
企業が発行する債券で、政府債券より高い利回りが期待できるが、その分信用リスクも高い。リスクとリターンの関係を理解することが重要。
資産や取引の金額をどの通貨基準で表すか。外貨建て資産を円で見ると資産自体と為替の2つが損益に影響する。円安は円建て評価を膨らませるが円高で逆回転。最終的な円建て額と為替リスクを意識する。
credit-riskは、債券の利息や元本が約束どおり支払われない危険。高いcouponや高いbond-yieldは、この信用リスクの大きさを反映している場合が多い。
発行体の返済能力を評価した指標で、債券のリスク判断の基準となる。格付けが低いほど利回りは高くなる傾向がある。
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