「ロスIRA」とは
米国の個人が自分で開く退職口座(IRA)のうち、税金を先に払ってから積み立てる型のもの。条件を満たして引き出せば、増えた分も含めて非課税で受け取れる。
📌 投資判断のポイント
米国の個人退職口座のうち、税金を払ったお金で積み立て、条件を満たした引き出しを非課税にする型。2026年の積立上限は年7,500ドルで、所得が一定額を超えると直接は積み立てられない。
ロスIRAはどういう仕組み?
IRAには大きく2つの型がある。「トラディショナルIRA」は積み立てた額を所得から差し引ける代わりに、引き出すときに課税される。これに対しロスIRAは、積み立て額を所得から差し引けない。その代わり、IRSが定める条件を満たした引き出し(適格分配)は非課税になる。つまり「今の税金を減らす」か「将来の税金をなくす」かの選択である。また、本人が生きている限り口座にお金を置いておける点も特徴とされる。トラディショナルIRAとロスIRAの積み立て額は合算で上限が決まっている。
ロスIRAの具体例と注意点は?
2026年のIRAの積立上限は年7,500ドル(2025年は7,000ドル)で、50歳以上はさらに1,100ドルを上乗せできる。ロスIRAには所得の制限があり、独身などの場合、2026年は修正後の所得が15万3,000ドルから16万8,000ドルの範囲で積み立てられる額が段階的に減り、それを超えると直接は積み立てられない。若いうちは税率が低く、将来の運用益が大きくなりやすいため、米国の個人金融の授業や教材では若い人向けの選択肢としてよく紹介される。
トラディショナルIRA・NISAとの違い
トラディショナルIRAとの違いは、税金を払うタイミングだけである。積み立て時に払うのがロスIRA、引き出し時に払うのがトラディショナルIRA。日本のNISAは、積み立て時に所得控除がなく運用益が非課税という点でロスIRAに近い。ただしNISAには所得の制限がなく、いつでも引き出せる。ロスIRAは老後資金の口座なので、早い時期の引き出しには条件や税金の扱いがある。
出典: IRS「Roth IRAs」、IRS「401(k) limit increases to $24,500 for 2026, IRA limit increases to $7,500」
関連用語
米国の会社員が給与天引きで積み立てる勤務先経由の年金制度。2026年の本人積立の上限は2万4,500ドルで、50歳以上は8,000ドル上乗せできる。会社が積立額に応じて上乗せするマッチングが付くことが多い。
投資利益にかかる約20%の税金がゼロになる国の制度。新NISAは年間360万円・生涯1,800万円の非課税枠を持ち、長期運用の税優遇差額は数百万〜数千万円規模になる。
掛金全額所得控除・運用益非課税・受取時優遇の「三重節税」が特長の老後専用積立制度。NISAと異なり原則60歳まで引き出し不可のため、緊急予備資金を確保した上で活用する。
米国の退職口座で、50歳以上だけが通常の上限に上乗せできる特別枠。2026年は401(k)で8,000ドル、IRAで1,100ドルで、401(k)の60〜63歳は1万1,250ドルに広がる。日本のiDeCoやNISAには年齢による上乗せ枠はない。
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