「公社債投資信託」とは
株式をいっさい組み入れず、債券だけで運用する投資信託のこと。
📌 投資判断のポイント
株式を1株も組み入れない投資信託で、MRFやMMFがこれに当たる。分配金や償還差益は上場株式等と同じ申告分離課税で損益通算もできる。ただしNISAでは買えず、対象は分類上の株式投資信託に限られる。
詳しい仕組み・意味
投資信託は、約款で株式を組み入れられるかどうかによって、株式投資信託と公社債投資信託に分かれる。公社債投資信託は、国債、地方債、社債、コマーシャルペーパーなどの債券で運用し、株式は1株も組み入れられない。MRFやMMF、外貨建てMMFがこの分類に当たる。
この区分は運用の中身だけの話ではなく、税金の扱いにも関わる。分配金や解約益、償還差益は利子所得または譲渡所得等として扱われ、上場株式等と同じ20.315パーセントの申告分離課税の対象になる。特定口座に受け入れることもでき、上場株式等の譲渡損失との損益通算も可能である。
具体例・注意点
注意したいのは、約款で株式を組み入れられると定めてあれば、実際に株式を1株も持っていなくても株式投資信託に分類される点である。実際、債券だけで運用している商品でも、分類上は株式投資信託になっているものが多い。
また、NISAの成長投資枠やつみたて投資枠で買えるのは株式投資信託に限られており、公社債投資信託は対象外である。「債券中心で安定的に」という方針でNISAを使いたい場合、選べるのは分類上の株式投資信託だけになる。名前や運用の中身ではなく、目論見書の分類欄を確認したい。
関連用語
証券口座の待機資金が自動で入る短期の公社債投信で、手数料なしでいつでも引き出せる。利回りは短期金利に連動し、預金保険の対象ではない。元本保証もないため、長く置く資金は預金や国債と比べたい。
短期の安全性が高い債券で運用し、値動きが小さく換金しやすい投資信託。待機資金の置き場に向き、金利上昇局面では預金より有利になりやすい。ただし元本保証はなく、日本では外貨建てが中心のため為替リスクを負う点に注意が要る。
投資利益にかかる約20%の税金がゼロになる国の制度。新NISAは年間360万円・生涯1,800万円の非課税枠を持ち、長期運用の税優遇差額は数百万〜数千万円規模になる。
税率が固定なので、本業の所得が高い人ほど総合課税より有利になりやすい。配当控除を捨てる代わりに、譲渡損との通算と繰越が使えるのが実務上の判断材料。
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