「契約者配当」とは
有配当の生命保険で、保険会社が見込んだ運用利回り・死亡率・事業費と実際の結果との差から生じた剰余を、契約者に分配するお金。株主に払う配当とは性格が異なり、保険料の事後精算にあたる。
📌 投資判断のポイント
有配当の生命保険で、予定より運用や死亡率、経費が良い結果になったときに生じる剰余を契約者に分配するお金。保険料の事後精算の性格を持ち、生命保険料控除では支払保険料から差し引く。
契約者配当はどういう仕組み?
生命保険の保険料は、予定利率・予定死亡率・予定事業費率という3つの前提で計算される。実際の運用収益が予定を上回れば利差益、死亡者が予定より少なければ死差益、経費が予定より少なければ費差益が生じ、これらが配当の財源になる。
配当の型には、3つの差益すべてを毎年分配する型、運用の差(利差)だけを5年ごとにまとめて分配する「5年ごと利差配当」型、配当がない無配当型がある。無配当型は配当がない分、保険料が安く設定されるのが一般的である。
配当があるかどうかは保険証券や契約のしおりに「有配当」「5年ごと利差配当付」「無配当」などと書かれている。積み立てた配当金の残高は、毎年保険会社から届く契約内容のお知らせで確認できる。
契約者配当の具体例と注意点は?
受け取り方は、保険会社に積み立てて利息をつける方法、保険料と相殺する方法、現金で受け取る方法、保険金の買い増しに充てる方法などから選ぶ。積み立てた配当は契約によって引き出せる。
配当は運用環境で増減し、ゼロになる年もある。設計書に載っている配当の額は、あくまで現時点の見込みであり、約束された金額ではない。
保険料と相殺する方法を選ぶと、毎年の実質的な負担が下がる。積み立てる方法を選んだ場合は、死亡保険金や満期保険金と一緒に受け取ることになる。
株式の配当との違い
株式の配当は会社の利益を株主に分けるもので、配当課税の対象になる。契約者配当は払いすぎた保険料の払い戻しに近く、生命保険料控除を計算するときは、その年に支払った保険料から受け取った配当を差し引く。
たとえば年間保険料が12万円で配当が2万円なら、控除の計算に使う金額は10万円になる。2012年以降の新契約では、一般の生命保険料控除の上限は所得税で4万円である。
出典: 国税庁 タックスアンサー No.1140「生命保険料控除」
配当の有無で保険を選ぶときは、配当を見込んだ実質の負担ではなく、配当がゼロでも払い続けられる保険料かどうかで判断したい。
関連用語
制度・取引 の他の用語
🏷 関連タグ
⚠️ ご利用にあたって
本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。