経常収支比率

企業分析
よみ:けいじょうしゅうしひりつ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛) 編集方針
🗂 株価・企業を分析する ★★ 標準

「経常収支比率」とは

経常収支比率とは、会社のふだんの営業活動で入ってくる現金(経常収入)が、出ていく現金(経常支出)をどれだけまかなえているかを表す指標である。100%を上回っていれば、日々の商売で現金が増えている状態を示す。

📌 投資判断のポイント

ふだんの営業で入る現金が出ていく現金をどれだけまかなえるかを見る指標。100%を下回る状態が続くと、借入や手元資金で日々の支払いを補っていることになる。

経常収支比率はどういう仕組み?

計算は「経常収入÷経常支出×100」で行う。経常収入には売上代金の回収や受取利息など、経常支出には仕入代金や人件費、経費、支払利息の支払いなどが入る。損益計算書の利益は、売った時点で売上を計上するため、まだ回収していない代金も含まれる。経常収支比率は実際に動いた現金で見るため、利益は出ているのに資金が足りないという状態を見つけやすい。

主に中小企業の資金繰りの分析や、金融機関が返済能力を確かめる場面で使われる。キャッシュフロー計算書の営業活動によるキャッシュフローと考え方は近いが、計算の範囲や手順は使う人によって異なることがある。

経常収支比率の具体例と注意点は?

経常収入が1億2,000万円、経常支出が1億円なら、比率は120%になる。100%を下回る状態が続くと、ふだんの商売だけでは現金が減っていくため、借入や手元資金の取り崩しで穴埋めしていることになる。ただし、新しい店を出す準備で仕入れが一時的に増えた年など、事情によって一時的に下がることもある。数年の推移と、売掛金・在庫の増え方を合わせて見て、原因を確かめることが大切である。

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