「NDF(ノン・デリバラブル・フォワード)」とは
将来の為替レートを約束する先渡取引のうち、満期に元本の通貨を受け渡さず、約定レートと決済時の参照レートとの差額だけを米ドルなどの主要通貨で清算する取引です。
📌 投資判断のポイント
満期に元本の通貨を受け渡さず、約定レートと参照レートの差額だけを米ドルなどで清算する先渡取引。資本規制で国外での受け渡しが制限される新興国通貨のヘッジに使われる
NDFはどういう仕組み?
通常の為替予約では、満期に約束したレートで実際に通貨を交換します。ところが資本規制がある国の通貨は、国外で自由に受け渡すことができません。そこで、元本は動かさずに差額だけを決済する方式が生まれました。これがNDFです。
決済額は「(参照レート − 約定レート)× 想定元本」をもとに計算され、参照レートには当局や指定機関が公表する基準値(フィキシング)が使われます。中国人民元、韓国ウォン、台湾ドル、インドルピー、ブラジルレアルなどの取引で広く利用されています。
NDFの具体例と注意点は?
例えば韓国に工場を持つ企業が、将来受け取るウォン建ての売上を国外でヘッジしたい場合、ウォンを実際に受け渡さずにNDFで為替変動のリスクを抑えることができます。
NDFのレートは国内の規制市場のレートと乖離することがあり、その差は市場がその通貨の先行きや規制の変化をどう見ているかを映す材料としても注目されます。一方で、差金決済であっても実際の損益は通常の先渡取引と同じように発生するため、ヘッジ目的を超えた取引は為替変動の損失を直接抱えることになります。
関連用語
資本規制は新興国投資において利益送金・配当送金を制約するリスクとして直接影響する。投資前に現地の外国為替規制・送金制限を法務確認し、規制強化時の出口戦略を事前に設計しておくことが実践的なリスク管理の基本だ。
為替リスクを先物で打ち消すと二国間の金利差が相殺され、どちらの通貨で運用しても理論上リターンが等しくなるという関係。ヘッジ付き外債で金利差の利益が残らない理由を説明する。現実は需給や信用で乖離が生じる。
直物と先物を同時に反対売買し、短期間だけ通貨を交換する取引です。外国債券の為替ヘッジはこの取引で行われ、内外金利差が広がるとヘッジコストが膨らみます。
通貨同士の交換比率であり、FX取引の基準となる価格。金利差や経済状況など複数の要因で変動する。
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