NDF(ノン・デリバラブル・フォワード)

為替・FX
よみ:えぬでぃーえふ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 編集方針
🗂 金利・為替・債券を理解する ★★ 標準

「NDF(ノン・デリバラブル・フォワード)」とは

将来の為替レートを約束する先渡取引のうち、満期に元本の通貨を受け渡さず、約定レートと決済時の参照レートとの差額だけを米ドルなどの主要通貨で清算する取引です。

📌 投資判断のポイント

満期に元本の通貨を受け渡さず、約定レートと参照レートの差額だけを米ドルなどで清算する先渡取引。資本規制で国外での受け渡しが制限される新興国通貨のヘッジに使われる

NDFはどういう仕組み?

通常の為替予約では、満期に約束したレートで実際に通貨を交換します。ところが資本規制がある国の通貨は、国外で自由に受け渡すことができません。そこで、元本は動かさずに差額だけを決済する方式が生まれました。これがNDFです。

決済額は「(参照レート − 約定レート)× 想定元本」をもとに計算され、参照レートには当局や指定機関が公表する基準値(フィキシング)が使われます。中国人民元、韓国ウォン、台湾ドル、インドルピー、ブラジルレアルなどの取引で広く利用されています。

NDFの具体例と注意点は?

例えば韓国に工場を持つ企業が、将来受け取るウォン建ての売上を国外でヘッジしたい場合、ウォンを実際に受け渡さずにNDFで為替変動のリスクを抑えることができます。

NDFのレートは国内の規制市場のレートと乖離することがあり、その差は市場がその通貨の先行きや規制の変化をどう見ているかを映す材料としても注目されます。一方で、差金決済であっても実際の損益は通常の先渡取引と同じように発生するため、ヘッジ目的を超えた取引は為替変動の損失を直接抱えることになります。

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