「カバー付き金利平価」とは
二国間の金利差と、直物・先物の為替レートの関係を示す理論。為替リスクを先物で打ち消すと、どちらの通貨で運用しても損得がなくなるという考え方。
📌 投資判断のポイント
為替リスクを先物で打ち消すと二国間の金利差が相殺され、どちらの通貨で運用しても理論上リターンが等しくなるという関係。ヘッジ付き外債で金利差の利益が残らない理由を説明する。現実は需給や信用で乖離が生じる。
詳しい仕組み・意味
カバー付き金利平価は、為替市場の裁定(さや取り)が働くと成立する関係式だ。たとえば円で運用するより金利の高いドルで運用したほうが得に見える。しかし将来ドルを円に戻すときの為替レートが不確実なので、先物予約でレートを確定(カバー)しておく。この先物を使った為替リスク回避のコストが、ちょうど二国間の金利差を打ち消すように先物レートが決まる、というのが理論の核心だ。結果として、為替リスクをヘッジしたうえでは、どちらの通貨で運用してもリターンは理論上等しくなる。金利の高い通貨は先物では安くなる(先安)関係が導かれる。反対に、為替リスクをヘッジしない場合の関係を扱うのが「カバーなし金利平価」で、両者は区別される。
具体例・注意点
この理論は、なぜ高金利通貨をヘッジ付きで買っても金利差ぶんの利益が残らないのか、を説明する。「ヘッジありの外債投資は金利が高くても為替ヘッジコストで利益が削られる」という実務上の現象は、まさにこれで理解できる。注意点は、現実には需給の偏りや信用リスク、規制などでこの平価から乖離(ベーシス)が生じることだ。金融危機時には大きくずれる。理論を土台にしつつ、現実のヘッジコストは市場環境で変動する、と押さえておきたい。
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