一株当たりネットキャッシュ

企業分析
よみ:いっかぶあたりねっときゃっしゅ
監修:所得向上委員会 編集部(編集責任者:加藤 寛 最終更新:2026-07-13
🗂 株価・企業を分析する ★ 発展

「一株当たりネットキャッシュ」とは

一株当たりネットキャッシュは「(現金及び同等物 − 有利子負債)÷ 発行済株式数」で計算され、株主一人が株式を保有することで間接的に持つ「純現金」の金額を示す。財務余力と株価に含まれる安全余裕を測る指標だ。

📌 投資判断のポイント

一株当たりネットキャッシュは(現金 − 有利子負債)÷ 発行済株式数で、株主が間接的に持つ純現金。日本大型株では株価の20〜40%に達する銘柄も多い。死に金として留保されると評価されないため、株主還元姿勢と合わせて見る。

📐 計算式・数値の目安

一株当たりネットキャッシュ = (現金及び同等物 − 有利子負債)÷ 発行済株式数

詳しい仕組み・意味

現金リッチな企業は株価が下落しても財務破綻リスクが極めて低く、自社株買い・M&A・配当増額の原資を持つ「攻めの余力」を備えている。日本の伝統的大型株では一株当たりネットキャッシュが株価の20〜40%に達する銘柄も多く、「株価の中にどれだけ現金が含まれているか」という観点で割安度を測る。バリュー投資・グレアム流の「Net-Net株式」分析(時価総額が正味流動資産を下回る銘柄)の現代版にもあたる。

具体例・注意点

ネットキャッシュが多くても、それが「死に金」として留保され続けて株主還元に回らなければバリュエーション上の評価は限定的だ。アクティビストファンドはまさにこの点を突き、現金リッチな銘柄に対して増配・自社株買い・特別配当を要求するキャンペーンを展開する。一株当たりネットキャッシュ÷株価が30%超の銘柄を「現金充足度の高いバリュー候補」とスクリーニングする手法が一般的だ。

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