メンタルアカウンティング(心理会計)

相場心理
よみ:めんたるあかうんてぃんぐ 英語:Mental Accounting 別名:心理会計、心の会計
🗂 売買タイミングを考える ★★ 標準

「メンタルアカウンティング(心理会計)」とは

同じお金なのに、出どころや用途によって心の中で別々の口座に分け、扱い方を変えてしまう心理。合理的な資産管理を妨げる。

📌 投資判断のポイント

同じお金を出どころや用途で心の中で分け、扱いを変えてしまう心理。株で儲けた分は雑にリスクを取る、ローンを抱えたまま預金を温存するなどが典型。判断は口座単位でなく資産全体のバランスシートで行うことが罠を抜ける道になる。

詳しい仕組み・意味

リチャード・セイラーが提唱した概念で、人はお金に「ラベル」を貼って管理する。お金に色はないはずなのに、心の中では別物として扱われる。

投資での現れ方は次の通り。
- あぶく銭効果:株で儲けた利益は「もともと無かったお金」と考え、本業で稼いだ資金より雑にリスクを取ってしまう。
- 口座の分断:高金利のローンを抱えながら、低金利の預金を「貯金だから」と取り崩さない。ローンを返すほうが確実に得なのに動けない。
- 銘柄ごとの損益管理:ポートフォリオ全体ではなく1銘柄ずつの損益で一喜一憂し、全体最適の判断ができなくなる。

具体例・注意点

典型例が「利益が出た分だけで投資する」という発想だ。値上がり益はリスクを取ってよく、元本は守るべきと考えがちだが、資産全体で見ればどちらも同じ自分のお金で、リスク許容度は資産総額に対して決めるべきものだ。

対処法:意思決定は必ず「資産全体(バランスシート)」で行うこと。どの口座にあるか、どう稼いだかに関係なく、総額に対して最適な配分・返済・リスク水準を考える。銘柄単位ではなくポートフォリオ全体のリターンとリスクで評価する習慣が、心理会計の罠から抜け出す道になる。

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