「寄付き」とは
寄付きは、取引所の立会(取引時間)が始まって最初に売買が成立することで、その最初の価格を始値(寄付き値段)と呼びます。東京証券取引所では午前立会(前場)が9時に始まり、この時点の売買を寄付きといいます。
📌 投資判断のポイント
取引時間が始まって最初に売買が成立することで、その価格を始値という。東証では前場が9時に始まり、取引開始前に集まった注文を板寄せ方式で一斉に約定させる。
寄付きはどういう仕組み?
東証の内国株は、前場が9時から11時30分、後場が12時30分から15時30分です。注文は前場が8時から、後場が12時5分から受け付けます。寄付きでは、取引開始前に集まった注文を突き合わせて一つの価格で一斉に約定させる板寄せ方式が使われ、その後は個々の注文が出るたびに約定するザラ場(連続売買)に移ります。後場の最初の売買は「後場寄り」と呼ばれます。
寄付きの具体例と注意点は?
前日の米国市場の大きな値動きや、夜間に出た決算などの材料は、寄付きの価格にまとめて反映されやすく、前日の終値から大きく離れた始値になることがあります。成行注文を寄付き前に出すと、想定より不利な価格で約定するおそれがあります。買いと売りの注文が大きく偏ると売買が成立せず、特別気配が表示されて寄付きが遅れることもあります。
寄付きと大引けの違い
寄付きは立会の最初、大引けは最後の売買で、どちらも板寄せ方式で価格が決まります。寄付きは夜間の材料を消化する価格、大引けは一日の売買を締めくくる終値で、投資信託の基準価額やETFの評価にも使われます。
数値でみる寄付きの値動き
たとえば前日の終値が1,000円の銘柄に、夜間に好決算が出て朝から買い注文が集まると、寄付きの価格が1,080円と8%高で始まることがあります。前日の終値と始値の差を「窓」と呼び、窓が開いて始まった後にその差を埋める動きを「窓埋め」と呼びます。東証では値幅制限があり、前日の終値が1,000円以上1,500円未満の銘柄なら、1日の値動きは上下300円までに制限されます。
寄付きの価格は、取引開始前の気配値の動きからある程度見当をつけられます。8時から9時までの注文状況は板に気配として表示され、売り買いのどちらに注文が偏っているかがわかります。ただし、取引開始直前に注文が取り消されることもあるため、気配はあくまで目安です。
関連用語
その日の取引時間の最後に売買が成立することで、その価格が終値になる。東証は2024年11月5日から15時30分に延長し、クロージング・オークションで終値を決めている。
一定時間の注文を集約して単一価格で一括約定させる方式で、始値と終値はこの方法で決まる。取引時間中のザラバ方式とは約定の考え方が異なる。
ザラ場は連続的に価格が動く時間帯で、寄付・引けの板寄せとは約定の仕組みが異なる。日中に値動きを追えない投資家ほど、成行注文がいつ・いくらで約定するのかを事前に把握しておくことが、想定外の売買を避けるうえで重要になる。
売買の一方に注文が偏ったとき、取引所が約定を一時止めて気配値を段階的に動かす仕組み。反対注文を集めて急変を和らげる狙いがある。
価格を指定せずに即時成立を優先する注文方法。スピードは速いが、価格はコントロールできない。
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