「ケルトナーチャネル」とは
移動平均線の上下に、値幅の平均(ATR)の一定倍の線を引いたバンド型の指標。価格がバンドの外へ出たかどうかで、トレンドの強さや行き過ぎを見る。
📌 投資判断のポイント
移動平均線の上下にATRの一定倍の線を引くバンド型の指標。一般的な設定は20期間EMAとATRの2倍で、ボリンジャーバンドより幅の変化がなだらか。
ケルトナーチャネルはどういう仕組み?
考案者は米国の穀物トレーダー、チェスター・ケルトナーで、1960年の著書で紹介された。原型は、高値・安値・終値の平均(典型価格)の10日移動平均を中心線とし、1日の値幅(高値−安値)の10日平均を上下に足し引きするものだった。
現在よく使われるのは、1980年代に広まった改良版で、20期間の指数平滑移動平均(EMA)を中心線にし、その上下にATR(アベレージトゥルーレンジ)の2倍を加えた線を引く設定が一般的である。ATRは窓をあけた値動きも含めた1期間あたりの値幅の平均なので、相場が荒れるとバンドが広がり、落ち着くと狭まる。
ケルトナーチャネルの具体例と注意点は?
中心線のEMAが100円、ATRが3円なら、上の線は106円、下の線は94円になる。終値が上の線を上抜けて引けた場合、上昇の勢いが強いと読む順張りの使い方と、短期的な行き過ぎとみて戻りを待つ逆張りの使い方がある。どちらで読むかは、中心線の傾きやADXなどで相場がトレンド型かレンジ型かを確かめてから決めるのが基本である。
パラメーター(期間20、倍率2)は慣行にすぎず、銘柄や時間軸で当てはまり方が変わる。過去の値動きから計算する遅行指標なので、バンドの外に出たことだけで売買を決めると、だましに遭いやすい。
ボリンジャーバンドとの違い
ボリンジャーバンドは終値の標準偏差でバンドの幅を決めるため、急な値動きがあると幅が一気に広がり、反応が大きい。ケルトナーチャネルはATRで幅を決めるため、幅の変化がなだらかで線がなめらかになる。両方を重ねて、ボリンジャーバンドがケルトナーチャネルの内側に収まった状態を「値動きの収縮」とみて、その後の放れを待つ使い方も知られている。
ケルトナーチャネルの中心線を基準に、価格が中心線より上で推移しているあいだは上昇基調、下で推移しているあいだは下落基調とみる使い方もある。株式の日足なら期間20はおよそ1か月の営業日にあたり、週足に当てはめれば約5か月分の値動きを映す。時間軸を変えるときは、期間と倍率を一緒に見直さないと、バンドの外に出る頻度が大きく変わってしまう。
関連用語
窓開けを含めた1日の値動き幅を平均した指標。方向は示さず振れ幅だけを測るため、損切り幅や建てる数量の調整に使われる
移動平均線を中心に価格の変動幅を示す指標。バンドの広がりから相場の変動性やトレンドの強さを判断できる。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
過去一定期間の最高値と最安値を上下の線にした指標。20日がよく使われ、高値更新で買い、安値更新で売るブレイクアウト型の基準になる。
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