「ドンチャンチャネル」とは
過去一定期間の最高値と最安値を結んで上下の線を引いた指標。価格が最高値を上抜けたら買い、最安値を下抜けたら売りという、ブレイクアウト型の売買の基準として使われる。
📌 投資判断のポイント
過去一定期間の最高値と最安値を上下の線にした指標。20日がよく使われ、高値更新で買い、安値更新で売るブレイクアウト型の基準になる。
ドンチャンチャネルはどういう仕組み?
考案者は、トレンドフォロー型の運用の草分けとされる米国のリチャード・ドンチャンである。計算は単純で、上の線は過去N期間の高値の最大値、下の線は過去N期間の安値の最小値、中心線はその2本の平均になる。期間には20日がよく使われる。
1980年代に商品先物トレーダーのリチャード・デニスが育てた「タートルズ」と呼ばれる集団は、20日と55日の高値・安値の更新を売買の合図に使ったと伝えられ、ドンチャンチャネルを使った売買手法の代表例として知られる。
移動平均を使わず、実際についた価格だけで線が決まるため、どの水準を抜けたら合図になるかが明確である点が特徴である。
ドンチャンチャネルの具体例と注意点は?
過去20日の高値が1,250円、安値が1,130円なら、上の線は1,250円、下の線は1,130円で、中心線は1,190円になる。終値が1,250円を上回れば、20日ぶりの高値更新として上昇トレンドの始まりを疑う。
一方で、値動きが一定の幅を行き来するレンジ相場では、高値更新の直後に反落するだましが続きやすい。ブレイクアウト型の手法は、勝つ回数は少なくても、大きなトレンドで利益を伸ばして損失を埋める考え方に立つため、損切りの位置(たとえば10日安値)を先に決めておくことが前提になる。
ケルトナーチャネルとの違い
ケルトナーチャネルは移動平均とATRから計算する平均的な帯で、価格はバンドの外にたびたび出入りする。ドンチャンチャネルは期間中の最高値・最安値そのものを線にするため、価格が線を越えるのは高値・安値を更新したときに限られる。前者は行き過ぎや勢いの強さを、後者は新しい値をつけたという事実を見る指標である。
期間の取り方で性格は大きく変わる。20日なら約1か月、55日ならおよそ2か月半の高値・安値が基準になり、期間が長いほど合図は少なくなるが、だましも減る。損切りの線として、上昇時は下の線や中心線を使い、価格がそこを割れたら手仕舞うという、出口の基準としての使い方もある。トレンドの終わりを機械的に判断できる点が、裁量に頼らない売買ルールで重宝されてきた理由である。
関連用語
移動平均線の上下にATRの一定倍の線を引くバンド型の指標。一般的な設定は20期間EMAとATRの2倍で、ボリンジャーバンドより幅の変化がなだらか。
順張りと逆張りという2つの売買スタイルの対比。相場環境に応じて使い分けることが重要。
終値の平均を線で結びトレンドの方向を視覚化するテクニカル指標。25日・75日・200日線が代表的。短期線と長期線の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス)が売買サインとなる。過去データから計算する遅行指標のため、横ばい相場ではだましシグナルに注意。
窓開けを含めた1日の値動き幅を平均した指標。方向は示さず振れ幅だけを測るため、損切り幅や建てる数量の調整に使われる
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