「保険料の前納」とは
将来の複数回分の保険料をまとめて保険会社に預け、払込期日が来るたびにそこから保険料に充てていく払い方。所定の利率で割り引かれるため、毎年払うより総額が少し安くなる。
📌 投資判断のポイント
将来の保険料をまとめて保険会社に預け、払込期日ごとに充当していく払い方。所定の利率で割り引かれ、未充当分は死亡や解約のときに返還される。控除は期日が来た分だけ毎年に分けて計算する。
保険料の前納はどういう仕組み?
前納したお金は、払込期日ごとに保険料へ順に充当される。まだ充当されていない部分は保険会社が預かっている状態で、その間に被保険者が亡くなったり、解約したりした場合は、未充当の残額が返還されるのが一般的である。
割引に使う利率は保険会社が定め、金利情勢によって変わる。年払をさらに数年分まとめる、払込期間の全部をまとめる、といった形がある。
保険会社によっては、前納とは別に、保険料払込期間の全部をまとめて払い込む「全期前納」という扱いもある。全期前納でも、払込期日ごとに充当していく仕組みは同じである。
保険料の前納の具体例と注意点は?
生命保険料控除では、前納した総額をその年に控除できるわけではない。所得税基本通達では、前納保険料の総額に「その年中に到来した払込期日の回数 ÷ 前納期間の払込期日の総回数」を掛けた金額を、その年の支払保険料とする。
たとえば年払保険料の5年分を割引後57万円で前納した場合、毎年の控除の計算に使う金額は57万円 × 1/5 = 11万4,000円になる。前納した年に一度に控除されるわけではない点に注意したい。
出典: 国税庁 所得税基本通達「法第76条《生命保険料控除》関係」
前納を選ぶと払込みを忘れて保険が失効する心配が減るが、途中で家計が苦しくなっても預けたお金は自由に使えない。手元に残す生活資金とのバランスを先に考えたい。
一時払との違い
一時払は、保険期間全体の保険料を契約時に一度で払い込み、それで払込みが完了する方法である。前納はあくまで保険料の預け入れで、払込期日ごとに充当される点が異なる。
税の扱いも違い、一時払の保険料は支払った年に全額が控除の対象になるため、控除枠を超える部分は活かせない。手元資金をまとめて支払う点は同じでも、途中で死亡や解約があったときに戻るお金の扱いと控除の年が異なる。
なお、年払や半年払は1年分や半年分をその期日の保険料として払う方法で、前納とは別のものである。年払の保険料は、払込期日が来た年の控除の対象になる。
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