「産業連関表」とは
一定の期間に、どの産業がどの産業からいくら買い、どこへいくら売ったかを一覧の表にまとめた統計です。産業どうしのつながりを数字で追えるようにしたものです。
📌 投資判断のポイント
産業どうしの取引を縦横の表にまとめた統計で、経済波及効果の試算に使われます。数年前の取引構造に基づくため、供給の制約が強い局面では効果を大きく見積もりやすい点に注意します。
産業連関表はどういう仕組み?
表は縦と横のマトリックスになっていて、縦の方向を読むとその産業が生産のために何をいくら投入したか、横の方向を読むと生産したものがどこへ販売されたかがわかります。国の表は複数の府省庁が共同で作成し、五年ごとに公表されます。都道府県や政令市が独自に地域版を作ることもあります。この表から逆行列係数と呼ばれる数値を導くと、ある産業の需要が一単位増えたときに経済全体へどれだけ波及するかを試算できます。
産業連関表の具体例と注意点は?
大きな催しや公共事業の経済波及効果として報じられる金額は、多くがこの表を使った試算です。ただし前提となる取引の構造は作成した時点のもので、公表までに時間がかかるため、直近の産業構造の変化は反映されていません。また生産設備や人手に余裕があることを暗黙の前提にしているため、供給が追いつかない局面では効果を過大に見積もりやすい点にも留意します。
関連用語
一国の経済規模と成長力を示す最重要指標。実質成長率の前期比・前年比が注目され、米国では速報値発表日に市場が大きく動く。名目と実質の違いに注意が必要。
実質GDPは物価の影響を除いた経済成長を見る指標。名目GDPとの違いを理解すると、インフレで膨らんだ数字を見誤りにくい。
労働と資本の投入量では説明できない成長の部分を指します。直接は測れず差し引きで求めるため、単年で判断せず数年の平均や推計の前提までそろえて比べる必要があります。
全事業所と全企業を対象にした国の大規模調査で、他の統計の母集団名簿にもなります。公表まで一年以上かかるため、足元の景気ではなく数年単位の構造変化を見る統計です。
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