「インプライドフォワードレート」とは
現在の利回り曲線から逆算して求める、将来のある期間に成り立つはずの金利のことです。
📌 投資判断のポイント
現在の利回り曲線から逆算した将来の金利。市場が織り込む前提を取り出した数値であり、期間プレミアムを含むため予測そのものとは言い切れない
詳しい仕組み・意味
1年物と2年物の利回りが分かっていれば、1年後から始まる1年間の金利は計算で導けます。今日2年物を買って持ち切る場合と、1年物を買って1年後に借り換える場合の運用結果が等しくなるように置くと、後者の2年目に必要な利率が一意に決まるからです。これがインプライドフォワードレートで、市場が将来の金利をどう織り込んでいるかを読む材料になります。重要なのは、これが誰かの予測ではなく、現在の債券価格に含まれている前提を取り出しただけの数値だという点です。曲線が右上がりなら現在の短期金利より高く、右下がりなら低く出ます。
具体例・注意点
短期金利の引き上げが強く織り込まれていれば、この値は現在の政策金利を大きく上回ります。実際の金利がそこまで上がらなければ、長い債券を持っていたほうが有利だったことになり、逆であれば短期で回したほうが有利だったことになります。ただし期間の長い債券には、値動きの不確実性を引き受ける対価である期間プレミアムが含まれるため、この値をそのまま市場の予測と読むと上方に偏ります。曲線の形と合わせて解釈する必要があります。住宅ローンで固定と変動のどちらを選ぶかを考えるときにも、この考え方は使えます。市場が織り込む金利の道筋と、自分が耐えられる上昇幅を比べる材料になります。
関連用語
短期〜長期の国債利回りを結んだ曲線。通常は右肩上がり(順イールド)だが、短期が長期を上回る「逆イールド」が発生すると歴史的に景気後退の先行シグナルとされる。「逆イールド」の親概念。
満期利回りは債券を満期まで持った場合の年率リターン目安。クーポンだけでなく購入価格と償還価格の差も含めて見る。
利息がない代わり額面より安く発行され満期に額面で償還される債券。差額が利益で、途中利払いがないぶん自動的に複利運用となる。金利変動への感応度が同満期の利付債より大きく、金利低下で大きく値上がり、上昇で大きく値下がりする。
デュレーションマッチングは金利変動リスクを免疫化するALMの基本手法。年金・保険の資産運用の基礎だが、2022年英国LDI危機が示すように流動性リスクの管理が不可欠であることを理解したうえで活用することが重要だ。
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本用語解説は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任で行ってください。